第７０話 そのメイド、清掃開始。 ページ23
まずはカーテンを外す。ちぎれている部分も目立っていたから新調してよかった。言われた色は解らなかったから、ティミスさまを通して同じものを発注してある。
家具も大半は同じ意匠で、ベッドは少し違うものにしたらしい。どれも破損具合が酷かったから、一新すると張り切っていらっしゃたもの。
机に置くランプだけは私が選べと言われて、一番悩んでしまった記憶がある。何せセンスも知識も無いのだから、形でしか選べなかった。シャークん様の真意が解らなかった。
思い入れのあるもの、大事なもの、不要なものを分けて、それぞれの陰に入れる。大事なものたちは一時的に私の部屋の陰に繋げて、処分するものは敷地内の焼却炉のある場所に。書類や軍事に関するものは予め陛下の自室に運んである。もちろん陰を通って。
窓を開けて、換気を行いながら上からハタキをかけて、床を箒で掃く。
「あら、こんなところに……ちいさな、グリューンさま？」
の形をした、ふわふわした小物だった。なんていうのかしら。おもちゃの一種？グリューンさまも今はシャークん様の所に居るから尋ねることもできない。仕方ないとエプロンのポケットに入れて作業を続ける。
扉に鍵もかけてあるし、陛下からきんとき様に通達も行ったそうなので、誰もこのお部屋に来る事は無い。グリューンさまもシャークん様に私の邪魔をしないようにと言われていたから、誰にも見られる事は無い。
私はそっと、手袋を外した。今から窓を拭いて、床も磨くから。いくらカゲでも、自ら触れるものは防御する事ができない。手袋が濡れるから、外さないといけない。
「カゲ、念のため、扉を閉めておいて」
これで、大丈夫。
窓をすべて拭いて、床をモップで磨く。時間の経った汚れは何度も擦って、洗剤も使って、念入りに落とす。時々触って、手触りで判断して、また磨く。
「なんの汚れなのかしら……」
液体を零したのかしら？砂埃と水が固まった？すべて拭いて磨いてしまえば、忘れるかしら。
第７１話 そのメイド、休戦。→←第６９話 その幹部、共感する。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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