第６５話 その幹部、気にする。 ページ18
「しゃけの部屋掃除の間、俺の部屋に置いて欲しい？」
「はい」
至極真面目な表情で言うAさん。計画書には三日で終わるけども、その清掃時間中にしゃけの居場所が無いから、俺かきんときの自室に置いてあげて欲しいという事。他の三人が外されている理由も納得した。
「俺は別に良いけど、しゃけ……シャークんをどうやって運ぶの？」
「私のカゲを経由しようと考えております。Broooock様をお庭のベンチから運んだ時のように」
「お姫様抱っこで？」
「？シャークん様はお姫様ではありませんが」
茶化して言ったら、何それと言わんばかりの声が返って来た。しかも正論すぎて、アッハイとしか言えん。あの時はあの運び方が一番やりやすかったのかな？おんぶは体格的に無理だろうし。
「きんときの部屋より俺の部屋の方が良いかもね。きんときはAさん嫌ってるし」
「はい。ですので、陛下に無理を承知でお願いしております」
「しゃけのお気に入りだもんねぇ。Aさん」
「専属になるつもりはございませんが、優先的に私に仕事が回って来る方針になったとティミスさまから伺っております」
自分よりも希望者がいるから、って言ってたけど、それ以上に気になる「見目麗しい方から選んで」という言葉。だから包帯巻いてんのかな。なんて聞いたら失礼かな。
「陛下、私の顔に何か」
「あ、いや……その包帯」
「その件に関しては、履歴書に記載しております。外そうとなると規約違反となりますし、それ以前に私のカゲが止めると思われます」
これ以上触れるなと言わんばかりの圧に、苦笑いしてしまう。いくらメイドとはいえ、コンプレックスをつつくのは良くないな。俺もそこまで背が高くないとか、少し高い声とか顔立ちを気にしていない訳じゃないから。
「まぁ、今日はしゃけの話だけだし、明日からでしょ？俺から伝えておこうか？」
「いえ、自分で向かいます。そろそろグリューンさまが迎えに来ると思われますので」
専属に任命するために呼んだ時もだけど、他人の使い魔に懐かれることが特殊って知らないのかな？？
第６６話 そのメイド、説明する。→←第６４話 そのメイド、別件開始。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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