田口くん ページ17
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翔平side
田「翔平いらっしゃい。ここ来るの久々じゃない?」
『田口くん自体は昨日ぶりだけどね。』
田「そうだね、笑。まあここも小さいしね。アーティストの送迎って最近変な人多いらしくてさ。」
『俺的には田口くんが1番変だと思う。』
田「おい。笑」
『あはは、嘘だって。笑』
田「もー、ほら、奥開けといたよ。」
『悪いな、』
田「大丈夫、料金いつもの倍貰うから。」
『なんで?!笑』
田「お前稼いでんだろー?」
『そんなことねえって笑』
田「俺もあとから行くからー。」
『はいよー。』
実は同じ時期に上京してきた田口くん。
俺らと同じ夢を追ってたけど、今は都内でこじんまりとスタジオを貸してる。
廊下突き当りの奥の部屋はアクロバット用のスタジオになってて、田口くん曰くほとんど俺専用らしい。
貰った鍵を使って入ると、なんとも言えない微妙な広さのスタジオが広がっていて。
『相変わらずびみょーだな。』
まあ奥だからってのもあるけどさ。
久々の変わらないこの感じが、俺を少し安心させた。
靴を脱いで軽くストレッチを始めてしばらくすると、ガチャリとドアが開いた。
田「しょーへーお待たせ、先輩来てるぞ、笑」
『え?』
遅かった田口くんの後ろには、少し眉を下げた翔吾さんが立ってた。
『え、翔吾さん?あ、こんにちは、』
岩「あはは、ごめんね?今日休みで久しぶりにここ来たら、田口くんが店なのにエプロンしてなかったからさ、笑」
跳ぶのかと聞いたら、俺がいるからと教えてもらったらしい。
俺や樹、翔吾さんなんかは、前はよくここを使うついでに田口くんにアクロバットを教えて貰っていた。
田口くんって実は凄い人なんだよ?笑
『翔吾さんも跳びますか?俺は一日籠る気ですけど。』
岩「翔平ここ来るってことはスランプでしょ?大事な仲間がスランプなのに帰る理由もないしね。」
田口くんが跳ぶんなら俺も参加するー、と軽く言った翔吾さんは、端に荷物を置いて隣で同じようにストレッチを始めた。
あ、なんかすごい今温かかった、
『スランプってバレてましたか、笑』
田「お前は跳びすぎちゃダメだかんな、」
『分かってるってー。』
岩「休憩は強制的に挟むからね。」
『もー翔吾さんまでぇー!』
その場がじんわりと和んだ気がした。
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作者の呟き
2ndへ続く…
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苺くぅ - はい!気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます!! (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白湯 | 作成日時:2020年6月14日 7時