《B-PROJECT》みじかいゆめ4

#Bプロプラス（和南、帝人、健十、剛士、悠太） ページ23

「おやリーダー、今日はピアスしてないんですね」僕の言葉に右耳に触れ「ホントだ、忘れたみたい」「お泊りでしたもんね」いつもの笑顔がぴしりと固まり「や、別に」慌てはじめるリーダーに追い打ちをかける「彼女に夢中になりすぎてお寝坊しちゃいました？」 #Bプロプラス その赤い顔、図星ですか

「久々のお泊りでお互い気持ちが高まって？」「…う」「ふかーく愛を確かめ合った二人は翌朝目覚め」「帝人、勘弁してよ」「気づけば出勤間近…痛いっ」頭頂部に衝撃、振り向けばモモタスが手刀を構えて立っている「みか、リーダーをいじめるな。リーダーが幸せならそれでいいだろう」「も、百っ」



「帝人、眠そうだね」「ええ、少し」欠伸を漏らせばリーダーが反応をくれる。「昨日お泊りだったもんね」そんな言葉にぱちぱちと瞬いた。こないだのお返しということでしょうか。「ええ、お互い翌日も仕事だというのに眠ることも忘れて深く求め合い…」「わわっ、す、ストップ！」→


「いやいや聞いてくださいよリーダー。彼女のあの僕を呼ぶ官能的な声そして僕の首筋を捉えて離さないあの指先何より僕の全てを求めるかのようなあの煽情的な瞳…！」「わあああ」リーダーはどんどん顔が真っ赤になり慌てて首を振る「痛っ」「だからリーダーをいじめるな、みか」すみません、つい。


肌を重ねるだけでは決して望むものを手に入れられるはずもないのに「気持ちい？」愛染健十はまるで生き急ぐように何度もそう問いかける。君の艶めいた声に繊細な指先に体は反応するけれど、どこか行為を第三者的に観察する冷えた自分も存在した「好きだよ…」愛無き荒野に彷徨うのみ。 #Bプロプラス


会えないならせめて剛士の夢を見て眠りたい。だから写真を枕の下に忍ばせ目を閉じた。…なんだかあったかくて少し苦しくて薄目を開ける「寝てろ」剛士の声だ。剛士の匂いだ。じゃあ夢だと頬に湿った温もりを感じて再び意識を手放した #Bプロプラス 翌朝包み込む彼の体温に夢じゃなかったことを知る


「春だから！」なんて口実を作って君と食べに来たストロベリーパンケーキ。「流石阿修くんオススメ、美味しいね」「でしょ〜」そのきゅーって目を細めて幸せそうに食べる顔が見たかったんだ。僕まで嬉しくなって、ぱくりと真っ赤な苺を口に入れた「ん、甘ーい！」まるで君への、恋の味 #Bプロプラス

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