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『左馬刻さん...意地悪です...』
左「んだよ、大人の世界を教えてやってんだろ?」
『私がそういうのを知らないからって〜!』

頬を膨らませた姿がまた面白い

左「にしても、その歳で本当になんもねぇとはな」
『あまり気にしたことはないです。元々それが普通だったので』
左「ま、そう言う奴に限って楽しみを知っちまうと豹変すんだよな」
『知らなくてもいいですっ!』

生活してきた環境のせいか、こいつって歳の割に言動が子供っぽいんだよな

そうこう話してる内に、気づけば目的地のカフェ近くの駐車場へとついていた

車を降りカフェへ向かおうとすると
Aが車のそばで立ち止まっていた

左「おい。行かねぇのか」
『あ、あの...怒らないでくださいね?』
左「は?何がだよ」

俺の質問には答えず、黙ってカフェへと歩き出したAの後を追う

店「いらっしゃいませ。2名様でよろしかったでしょうか?」
『あ、...う...』

こうなんの分かってた上でこいつは先に行ったのか

左「知り合いと合流すんだろ」
『は、はい...』
店「あ、咲波様でございますか?」

Aはこくこくと黙ってうなずいた

店「2番のテーブル席でお待ちしておりました。ご案内致します」

店員に案内され向かうと
先にAの知り合いが待っているというテーブル席には
見覚えのある奴が座っていた

『”一郎”君!!』

Aはそいつの名を呼び席まで駆けて行った

一郎...なんでてめぇがいやがる

一「A!来たか!」
左「おい。どういう事だ。」
『あ、えと...その...』

怯えるAを庇うようにして、一郎が俺の前に立った

一「Aを怖がらせんじゃねぇよ。」
左「あ゙あ゙?」
一「ちなみに、俺はお前が来ることは知ってたぜ」
左「んだと」

俺には話さねぇでこいつには話してたって事かよ。
Aが一郎の後ろから出てきた

『隠しててごめんなさい...話したら、左馬刻さん一緒に来てくれなくなっちゃうんじゃないかと思って...』

確かに、こいつの名前を聞いてたとしたら
俺は来ることを迷ったかもしれねぇ
だが、こいつがいる事より
俺には黙ってこいつには話してたって事実が気に食わねぇ

左「チッ。」
『っ...』
一「立ち話は目立つ。とりあえず座ろうぜ」

一郎と向かい合わせの形になり
Aは一郎の隣へ座った

なんでそいつの方行きやがんだよ...

-9-→←作者の騒がしい独り言。



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作者名:紅兎 | 作成日時:2018年11月29日 0時

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