【合作】僕らに朝は来ない。

第10話 byアリス@リア狂さん ページ10

柊side

何で僕が___

僕の頭のなかはそれだけで一杯だった。
変なロボットのせいだ。あいつが、あいつが！
こんなとこ早く逃げ出してやる。こんなとこに一秒でもいたくない！
けど、脱出の目処なんかついていない。

「はぁ...」

無意識のうちにため息が漏れる。
ここに入れられる前に復讐心だとか言っていたが復讐しようなんて思ったこともないのに！
いい迷惑だ！
その事を思い出していたら、ムカムカしてきて、怒りのままにベットに飛び込む。
ドンッと音がして、硬いベットが少し揺れる。
少し遅れて僕のお腹に強い激痛が走る。

「いったぁ...」

小さく声が漏れる。
僕は、ベットから降りて座り直す。
ギシリ、と音がする。
僕は、足を揺らしながら考えた。
けれどとにかく暇でしょうがない。

見張りが今は自由時間だ。罪人共有スペースに行ったらいい。と言うのでとりあえずはそこに足を運ぶ。はぁ...つまらない。退屈だ。逃げたい。そんなことを考えながら歩いていると罪人共有スペースにたどり着いた。...なにをすればいいの？ここはつまらない。

「...」

僕は、なにもせずにただぶらぶらと歩く。
そろそろ飽きてきた頃、一枚の紙切れがふわりと目の前に落ちてきた。
なんだろう？不思議に思いながらその紙切れをみると、そこには___


『一緒に逃げませんか』


同じ気持ちの人がいた！あぁ、会いたい。誰だろう？
とにかく見方がほしい。
あ、紙切れがあるということは、紙をもらえる？
日記を書きたいな。
けど、それはまた今度。

とりあえずこの紙切れは持ち帰ろう。









きっと、帰れる(脱出できる)

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