第104話 ページ15
コナンを肩車したキッドは、逃げ出す人々の流れに逆らいながら、マリーナベイ・サンズに向かっていた。
しかし、人が多すぎて、先程から殆ど進んでいない。
キッドは人混みをすり抜けて、通路の手すりのところまでやってきた。
快「まずい、この人混みだとホテルに近づけねぇ!」
コナンを背負ったキッドは、キョロキョロと周囲を見回していた。
そして、観光船のバムボートが停まっている桟橋で何かを見つけた。
快「しゃーねぇ、一か八かだ!」
走り出したキッドは、桟橋に向かった。
桟橋にいる人達の中に、キッドの付き人である寺井黄之助がいたのだ。
キッドは寺井からプロペラ付きのエンジンを受け取り、船の向こうで変身、そして桟橋の先から飛んだ。
キッドのハングライダーが海面ギリギリを突き進み、一気に上昇してタンカーに向かって飛んでいく。
観「《あ、あれ、怪盗キッド!》」
観「《キッドだわ!》」
桟橋にいた人達が夜空を見上げていると、警官たちが走ってきた。
警「《キッドです!怪盗キッドが現れました!!》」
無線で知らせる警官の背後を、寺井は帽子を被って歩いていった。
___
いつもなら大勢の人で賑わうサンズ・スカイパークのプールは、客もスタッフも避難してしまい、閑散としていた。
レオン、ジャマルッディンと共に足を踏み入れた中富禮次郎は、誰もいないプールを見て笑った。
禮「ヘッヘッヘ…こりゃあ貸切だなぁ!」
階段を下りてデッキチェアが並ぶプールサイドに立つと、ジャマルッディンがいきなり階段を飛び越えて禮次郎をデッキチェアから引き離した。
禮「ひっ、な、なんだよ!?」
デッキチェアを見ると小五郎が座っていた
禮「ね、眠りの小五郎!!」
レ「!!」
階段の上にいたレオンは目を見張った。
3人の間に緊張が走る。
しかし、小五郎は両肘をついて腰掛けたまま、一向に動く気配がない。
やがて、グーグーと小五郎の寝息が聞こえてきた。
唖然としたレオンは、額に手をやって苦笑いした.
レ「《…わからん。この男だけは…》」
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美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きですこの映画大好きですこの映画の主題歌を大好きな三代目の臣君が歌ってたので3回も見ました (2019年7月8日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - アニメLOVEさん» リクエストありがとうございます!早速お話を考えてるAnotherストーリーの方に載せます! (2019年6月24日 18時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE - リクエストで釈放されたリシくんと再開させてください!続編楽しみにしています! (2019年6月23日 23時) (レス) id: 539a424d8d (このIDを非表示/違反報告)
くろば - めちゃくちゃ面白かったです!!続編も期待してます!!\(^o^)/ (2019年6月23日 22時) (レス) id: e8f20f4464 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - ゆうみんさん» ラブラブですよね〜羨ましい← 新一は幼児化のせいでなかなか蘭と新一として一緒にいられないですからね〜快斗・夢主カップルに少〜し嫉妬してるかもしれませんね(笑) (2019年6月23日 22時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月葵 | 作成日時:2019年6月17日 5時