【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生

第21話 ページ22

コ「宝石を狙うだけだったら、オレまで連れてくる必要ねぇだろ」
快「今回はちょっとばかり特別でな、ま、事情はおいおい話してやるよ。もちろんAにも」
コ「そんな悠長なこと言っていいのか？オレを勝手に連れてきて、今頃、博士や灰原が…」
快「その点ならご心配なく」


オレはあの夜、探偵を気絶させ、Aを家まで送ったあと、阿笠博士とやらに江戸川コナンの声で電話をかけていた。


快『ああ博士？オレだけど、旅先がシンガポールから北海道になって、コナンのまま行けることになったから。しばらく連絡できないけど、よろしくな』


阿笠博士に電話しておいたことを2人に伝えたオレはフッと笑った。


快「抜かりなしさ」
A「さすがね」
コ「テメー…」


探偵が俺を睨みつけたとき、ベンチの方から蘭の声がした。


蘭「あれ？新一？またいなくなっちゃったの！？」
園「それにAもをまだ戻ってこないわね」


蘭と園子が辺りを見回しながら歩いてくる。


A「あ、やべ…」
快「おっと、お呼びだ」
コ「待てキッド！」


探偵はオレの袖を掴んだ。


コ「蘭になにかしたら、タダじゃ済まさねぇからな！」
A「(おぉ怖い怖い)」
快「わ、悪いがそれは保証できねぇな」
コ「だったら今ここで、テメーの正体バラしてやる！」
A/快「それは止めたほうがいいんじゃない？/いい」


オレとAの言葉に探偵は立ち止まった。

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