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〜智side〜
一生解決の糸口が見つからなさそうな議題に
頭を抱えていると
「あ、そういえば大野さん。
ちょっと聞きたいことがあるんですけど…」
「今度はなんだよ…」
唸る俺を他所に、櫻井が急に
話題を変えようとしたもんだから
半ばキレ気味に返事をした、その時。
「ちょっと記憶が曖昧なんですけど…
昨夜俺、何か、飲み物頂きましたっけ？」
「…は？」
突然の意味のわからん質問に
思わず怪訝な顔を向けると
櫻井は慌てて弁解する様に再び口を開いた。
「あっ、いや…何かヤケに喉が潤ってた
気がしたものですから。」
「えっ…」
その言葉に、ドキンと心臓が跳ね上がる。
｢俺、寝付くまで物凄く喉乾いてたんですよ。
なのに朝起きた時はスッキリしてるし
デスクにはコップが置いてあったし
熱は何故か、完璧に下がってるしで
不思議だなぁ？って。」
先程の空気とは一転。
櫻井の口から次々と飛び出してくる羅列に
俺は、慌てふためいた。
「昨夜は38℃近くあったのに…
これってやっぱり…
大野さんの優しい抱擁のご利益ですかね！？」
恥ずかしげもなくサラッと言って退けながら
自己解決させてる櫻井。
かたや、かつてないレベルで動揺してる俺。
まさか…気付いたのか？
「？大野さん？どうかされました？」
様子の可笑しい俺を心配したのか
顔を覗き込まれて、端正な顔立ちが
目の前に迫る。
「な、なんでもねぇよ！バカ！！」
「いや、なんでもないって…
お顔がタコさんみたいに真っ赤ですよ？｣
不思議そうに、眉を顰めて聞いてくる櫻井に
居た堪れなくなって思いっきり目を逸らす。
すると
「はっ…！もしかして…｣
急に合点がいったかの様に頭上に
電球を浮かべた櫻井に
心臓が嫌な音を立てた。
「もしかして…！！俺の風邪移りました！？
ここここ、これは大変だ！」
「ちょっ…！あ、おい、バカっ！」
血相を変えて、俺の手首を掴んできたと思いきや
グン、と顔を近付けて、額をくっつけようと
してきた櫻井に必死で抗議していると
「大野くーん！！！」
小鳥が一斉にバサバサと翼を翻し、飛んで行く
第2の波乱の幕開けの声が今
平和を保っていた早朝の街に響き渡った。
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& - 更新楽しみです (2019年1月4日 13時) (
レス) id: c4652a5ed4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん、コメントの確認が遅くなってしまい大変申し訳ありません！泣 楽しみにして頂けてとても嬉しいです！！近々更新するのでこれからも宜しくお願いします＾＾ (2018年12月26日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月26日 17時) (レス) id: 625128a66e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月13日 20時) (レス) id: c4b137a778 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ−(プロフ) - 返事有難う御座います！お直しも加筆もしっかり確認済みです！笑何回読んでも飽きないのが不思議です。。！！これからの展開も楽しみにしています！！ (2018年11月10日 21時) (レス) id: fe924138d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年5月19日 19時
