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〜智side〜
「全くもう！貴方は一体、何度俺を蹴れば
気が済むんですか、まだ病み上がりの
繊細な身体なのに…ったくもう…」
『行ってらっしゃい！』と舞ちゃんに
笑顔で見送られてから家を後にしたのは
いいものの。
朝っぱらから、隣を歩きながらブツブツと
今朝の俺の態度に文句を吐き垂らす櫻井。
体調はもう、昨日までの高熱が嘘のように消えて
見た感じ顔色も良好。
『大野さんっ！大野さんっ！朝ですよー！
起きてく・だ・さ・い！！』
シャーッと軽快な音で開け放たれ
容赦なく、閉じている俺の眼球を
突き刺してくる朝の光。
俺の快適な睡眠は早朝からこいつの馬鹿でかい
迷惑でしかないモーニングコールで
一刀両断に妨げられたってわけ。
・
・
・
やっぱり、昨夜はどうかしてたと思う。
『おおのさん…？』
向けられた背中を無理矢理反転させる様に
肩を掴んでグイッと正面にこさせ
戸惑いの念が隠しきれてない
こいつの眼を隠すように
そのまま胸元に顔を押し付けた。
『前にも言ったろ。俺の前では強がんな。
お前がそんな顔してたら心配する奴らが
沢山いんだろ。 』
気の利いた事なんて、俺には到底言えねぇけど。
大した事なんて、何一つ出来やしねえけど。
相葉の言っていた事が
身をもって、良く解ったきがした。
こいつは、どうしたってお人好しだから
他人に弱味を見せずに、脆い殻の中に閉じこもる。
今にも割れちまいそうな、殻に。
こんな伸ばせば触れられる距離に居んのに
普段はこっちが嫌気がさす程
ズカズカと入ってくる癖に
変な所で遠慮して一線を引こうとする
こいつの態度が、やっぱり気に食わない。
『…聞かないんですか、？
俺と舞に昔…何があったのか』
『だから、無理には聞かねぇよ。
ただ、1人でカッコつけんなって話。
お前が潰れたら、舞ちゃんと修が
誰よりも泣くぞ。いいのか、それで。』
『ふふ。大野さんは泣いて
くれないんですか？』
『泣くか、バーカ。俺はぶん殴る。』
『それは、いやだなぁ…』
俺の突然の行動に抵抗1つせずに
素直に顔を押し付けてきた櫻井。
クスクスと小さく笑いながらも
俺の寝巻きのシャツを握る手は
心做しか小刻みに震えていて
無意識に強めた腕の力に
もう 認めざるを得なかった。
自分の内側で静かに灯る確かな熱に。
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& - 更新楽しみです (2019年1月4日 13時) (
レス) id: c4652a5ed4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん、コメントの確認が遅くなってしまい大変申し訳ありません！泣 楽しみにして頂けてとても嬉しいです！！近々更新するのでこれからも宜しくお願いします＾＾ (2018年12月26日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月26日 17時) (レス) id: 625128a66e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月13日 20時) (レス) id: c4b137a778 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ−(プロフ) - 返事有難う御座います！お直しも加筆もしっかり確認済みです！笑何回読んでも飽きないのが不思議です。。！！これからの展開も楽しみにしています！！ (2018年11月10日 21時) (レス) id: fe924138d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年5月19日 19時
