82限目 ページ36
〜翔side〜
「あの人は 俺のなんで。
先輩の出る幕ないっスよ」
・
・
・
髪型よし。シャツとブレザーのアイロン良し！
｢えっと、筆箱と教科書と参考書と手帳…
ルーズリーフに風邪薬に絆創膏｡
生徒会の資料も入ってるでしょー？｣
上機嫌で、リュックの中身を確認していくと
むむっ、何かがない…？
気性の荒い小人でも住んでんじゃね。って感じに
色んな物がごった返してる俺のカバン。
いつもは無いような得体の知れない謎の
空間スペースが存在している事に気付いて
ふと玄関に向かっていた足をピタと止めて
首を傾げた。
そして、数秒後。
「っ、だぁーっ！？ しまった！！」
弁当っ…！俺の弁当がない！！
俺のオアシスがぁぁーっ！
「舞っ！俺の弁当どこおおおぉ！？」
俺は、Gが出た時の女子の反応の如く
俊敏な動きで元来た廊下を戻ろうと
妹の名前を叫びながら踵を返した…その時。
「しょーしゃん、おべと
わしゅれてゆよぉ〜」
「！修！？ ごめんなっ、サンキューっ！
悪い…兄ちゃん起こしたか？」
「んーん。だーじょーぶ。
もぉ、ばいばい？ いってりゃっしゃい！」
ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！天使っ！
俺の弟、もう…天使っ！(語彙力)
パジャマ姿のまんまで、トコトコと歩いきた
我が弟の姿に朝から感動して修の手中に
あった俺のお弁当ごとちっこい身体を
ギューッと抱き締める。
あぁ…家族っていいなぁ…
「くふふ、しょーしゃん、いたいよぉ」
眠そうに目を擦りながらも、ピトッと
くっついてくる修はもう……けしからん。
けしからん可愛さ。
眠いからか、全身が湯たんぽみたいに
あったかい修の抱き心地に朝から癒される。
あー…離れたくない。
お兄さん、連れてっちゃおうかな。
朝からしみじみと、美しき兄弟愛を
噛み締めていると
「ごふっ、！？」
「邪魔。」
あぁ…
どっかで聞き覚えのある台詞に感じるのは
ついさっき、朝食で食べた
卵かけご飯のせいだろうか…
小さく火花が散った、蹴られた背中を擦りながら
修を解放して後ろをブンっと振り向くと
「あ！さとにーちゃ、おはよぉ〜」
「…よぉ、修、はよ。
まだ朝、はええから、寝てろ。な？」
目線の先に居たのは…
ペラッペラのスクールカバンを肩に担ぎながら
自分を見上げてくる小さな瞳を愛でる様に
空いた片手で頭を撫でたかと思いきや…
かたや、ゴミを見るような目で俺を一瞥した
低気圧大魔王だった。
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& - 更新楽しみです (2019年1月4日 13時) (
レス) id: c4652a5ed4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん、コメントの確認が遅くなってしまい大変申し訳ありません！泣 楽しみにして頂けてとても嬉しいです！！近々更新するのでこれからも宜しくお願いします＾＾ (2018年12月26日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月26日 17時) (レス) id: 625128a66e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月13日 20時) (レス) id: c4b137a778 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ−(プロフ) - 返事有難う御座います！お直しも加筆もしっかり確認済みです！笑何回読んでも飽きないのが不思議です。。！！これからの展開も楽しみにしています！！ (2018年11月10日 21時) (レス) id: fe924138d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年5月19日 19時
