正体を見破って記憶を取り戻して、 ページ41
葉「な、何を言ってるんですか？
それにそもそも、私がAちゃんと一緒の大学に入ってるなんて言ってないですし…」
浦「2年くらい前、Aサンが言ってたんスよ
"最近私に話しかけてくる一緒の学科の物好きな覚川葉月って子と、友達になった"ってね
Aサン、目が嬉しそうでしたよ。何せ、友達と呼べる友達が少なかったんですから」
葉「でも調べた時に見逃したとか…」
浦「それは無いっスよ。疑問に思って覚川葉月という存在自体を調べたんですから
…すると覚川葉月という貴方の戸籍が、無かった。まるで蜃気楼のように何も掴めなかったんスよ」
葉「…」
「葉月さん…」
浦「…一体、何者なんですか？
言えないならまだ切り札は残ってますが」
当の本人は下を向いていて顔を伺えない
…と思っていたら急に顔を上げて笑い出した
葉「…ふふふ…あははは！」
ギ「…？」
浦「何がおかしいんですか？」
葉「いやぁごめんね、つい…っふふ
私の事についてはAちゃんですら分かんなかったんだもの」
「…葉月さん…？」
葉「まぁ当たり前か。でもこの勝負、私の勝ちだね！」
浦「…勝負？」
葉「…最後までにAちゃんが私の存在の嘘を見破れるかどうかだよ
まあ、見破ったのは浦原さんだったけど」
浦「どういう事ッスか？…説明してもらいますよ」
葉「その前にさ…Aちゃん、手を出して？」
「え？ああ、うん…」
とAサンは手を差し伸べる
…罠！？
浦「Aサン！手を出しちゃダメッス！」
乱「させな…！」
葉「もう遅い」
触れられた。それも、僕らが見えない速さで触れた
瞬間、Aサンが頭を抱えて苦しみだした
「ぇ…っ」
ギ「…今、何したん？」
流石にここにいる全員は警戒する
…Aサン、顔が真っ青…大丈夫ッスかね…
葉「Aちゃんに記憶を戻しただけだけど…ダメでした？」
乱「…え…？」
葉「だってAちゃんの記憶を奪ってたの、私ですし」
浦「…何故そんな事を？」
葉「いや大体の原因は貴方ですからね？浦原さん
貴方が…Aちゃんの死神の力を奪うからだよ。奪わなければこんな事にはならなかったのに…」
浦「それは、」
「…浦原さん、もう良いよ。平気」
乱「貴方…大丈夫なの？」
「はい、完全復活です
それと…なんか悪者扱いしてますけど、葉月さんは味方ですよ」
葉「あ、私の事やっと気付いてくれたの！？」
「あれが出来るのは貴方だけでしょうが」
…いつものAサンに戻った…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます。まさかこのような計画性のない作品が面白いと言われる日が来るとは…最近体育祭の練習で筋肉痛続きですが、頑張って続編を書かせていただきます(笑) (2018年5月18日 17時) (
レス) id: c0a6d25766 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - コメント失礼します！！このお話面白くってファンになりました！続編楽しみにしてます！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: ca55176d45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩 | 作成日時：2018年3月23日 17時
