配属 ( 日本号 ) ページ5
「俺の部屋は……っと、ここか」
名札がかかった部屋の扉を開ける。
そうして、まず目に入ったのは木の机に、椅子。細々した荷物は後程、ここへ届くらしい。それまでは備え付けの家具が幾つかあるだけの、この殺風景な部屋が、俺の城というわけだ。
机の上にあったネームプレートを首にかけ、クローゼットから戦闘服を引っ張り出す。つなぎの腰あたりをベルトで緩く締め、手甲をつける。仕上げにゴーグルをつければ、『日本号』の完成 … ああ、いや、ひとつ忘れていた。
「これがねぇとな」
こんのすけに貰った酒壺を腰にぶら下げる。なんでも、ブラック本丸とやらを浄化するために必要らしい。酒でどう浄化するのかは知らないが、仕事道具である以上、迂闊に飲むことはできない。
── 食堂に行けば、なにかしらあるだろう。
そう思い立ち、自らを片手に、部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秋風(プロフ) - 更新終わりました (2021年9月14日 21時) (
レス) id: ba59e9921b (このIDを非表示/違反報告)
秋風(プロフ) - 更新します (2021年9月14日 21時) (レス) id: ba59e9921b (このIDを非表示/違反報告)
空碧(プロフ) - 更新しました (2021年9月12日 16時) (レス) id: 14b4ab7139 (このIDを非表示/違反報告)
空碧(プロフ) - 更新します (2021年9月12日 15時) (レス) id: 14b4ab7139 (このIDを非表示/違反報告)
いろえんぴつ(プロフ) - 更新終わりました (2021年8月31日 18時) (レス) id: c175a64265 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
