【第2章】この世を色で染め上げて【リレー小説】

未来の神絵師の象徴【みさと】 ページ37

僕は、この一ヶ月間、
イロハを支えてきた。

感情は全て絵にぶつければいい。
その先にはイロハの望む道があるから。

特殊な魂の色、純白であり白無垢な、ナシロ、
他人の感情の色を見て、使うことが出来る瞳

これは、神から与えられた愛──。。

彼女は愛され過ぎている──、、

世界に
神に
絵に

絵師ならみんな思うだろう。
この子は選ばれた子なんだと。

僕達や現在の神絵師では足元にも及ばない。
神に愛された少女。

きっと彼女は近い未来、神絵師の象徴となるだろう。

鮮やかな柳色の、宝石のような大きな瞳で、
イロハはどんな色も、見極め、見定める事が出来る。

たった一週間で、フランスでの知らない人はいないのではないかという位、噂になった。
フランスには天使のような絵師がいると…。。

イロハの限りなく続く可能性に、
誰も追い付くことは出来ないだろう。

彼女は特別だ。
一目見れば誰でも分かる位、

底無しの優しさと純白さ
全てを包み込む。天使なのではないかと何度思ったことか。

彼女には才能も経験もある。
そして、神の寵愛も───。。

誰も彼女を止められないし、彼女はもっと、更に上にいける可能性がある。

だから









それを僕は、側で見ていたいと思う。

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