【第2章】この世を色で染め上げて【リレー小説】

手当て【みさと】 ページ11

「ほぉ…暖っまるわぁ…」

「え"っ?!?!?!」
ほのぼのとした声が聴こえて、
私たちは振り返った。

そこには、頭から血がたれている師匠が美味しそうに紅茶を飲んでいた。

「い、痛いですよね…」
そういって、私は、馴れた手付きで手当てをした。

「お嬢ちゃん、そのワンピースの赤、綺麗やなあ」
そういって、師匠は目を細めた。

「このワンピース。明日私の誕生日なので、自分へのご褒美に買ったんです！」
そう言って、私は師匠に師匠の髪色と同じ色のブレスレットを渡した。

「いつもありがとうございます。」
そういって微笑むと、師匠はありがとうと言って、受け取ってくれた。

「雨月さんにもプレゼントがあるんです！」
「ぼ、僕に…！？」
そう言って、取り出したのが、私の魂の色、真っ白な指輪に星模様が掘られている。

それを渡すと、雨月さんは
「ありがとう。」と、照れながら受け取ってくれた。

すると、師匠が口をひらいた。
「あんなー、お嬢ちゃん、自分の魂の色のものを送るのは」

「貴方は私のものって意味なんよ。」

え！？？？

もしかして、雨月さん、意味を知ってて照れてたの！？？

顔が熱くなるのを感じた。

プレゼント【かふぇ】→←血、色、秘密【蓮@雫3318】

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