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そのまま何とも言えない空気で課題を続けた。
両方お世辞にも学力があるとは言えないから、無駄話をしようにも余裕がなく出来なかった。
それでも一通り、取り組んだ頃、
「よっしゃ国語終わった、ちょっと休憩」
コーラを手に取るのかなぁと思いきや、
「キスしよ」
「っ、」
いきなり、ぶっ飛んでいて。
「するって約束したじゃん。ほら」
クスリと笑っている。
「…………ちょ、」
シャーペンを持つ右手ごと奪われて、
引き寄せられ、
顔を近づけられる。
唇より先に、おでこがくっつく体勢で、
「恥ずかしいの?」
悪戯に擽られる。
「…………嫉妬しないとか、嘘に決まってんじゃん…?」
甘い兄からの寵愛に、
「……う、ん」
まんまと崩れ落ち、目を閉じる。
タイミングに気付けないまま、昨日と同じように重なった。
「…………ふ、んっ、」
親がいないからか、昨日よりも深い。
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はるか(プロフ) - 読ませていただきました。切なくて、どきどきして、胸がいっぱいになるお話でした!優しいし龍也おにいちゃんすごくすきです!素敵な作品をありがとうございましたっ (2019年7月28日 4時) (レス) id: 2fad28cd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年9月14日 20時