Connect étranger ページ30
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レインエトランジュを抜けるために2人でゆっくりと歩く。
「…ねぇ、どこに向かってるの？…おばあちゃんがいる所、分かるの？」
ノエルに聞かなくても大丈夫？なんて聞けば、何となく分かるんだよね、と海斗が言う。
「…多分、おばあちゃん、コネクトエトランジュに居る、と思う、」
「…コネクトエトランジュ、？」
コネクト、ってどんな意味だっけ、なんて聞けば、海斗が優しく笑った。
「“Connect”は、“繋ぐ”って意味があるんだ、…大切な人と繋がる、…行ってみたら分かるよ、きっと、」
曖昧模糊な返答しかしてくれない海斗にそれ以上は聞けないまま、優しい雨に打たれながら歩き続けた。
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ふわっと身体が軽くなって、心地いい空間に包まれた。
「…ここが、コネクトエトランジュ、？」
「うん、そうだよ、」
床は、なんだか透けていて、何かが見える。
「…へ、床って、」
「…そ、……ムコウの世界にいる“逢いたい人”が見えるんだよ、」
“俺はココから、ずっと元太見てたんだ”
「…へ、……本当？」
「嘘なんてつくわけないじゃん、」
ずっと、元太に逢いたかったよ、なんて少し手が伸びて来たけれど、その手は俺に届かずに、直ぐに引っ込まれた。
「…元太は、誰が見える？」
「……ぁ、かげが見える！あと、……へ、」
信じられない。
…仕事をするお母さんの姿が見える。
「…なんで、…おかあさん、」
“あいたくない”筈なのに。
なんで、…なんで。
「…コネクトエトランジュってね、“お互いがお互いのことを大切に思っていないと、見れない仕組み”なんだよ、…だから、元太のママもきっと元太の事、大切に思ってる、」
「…ぉれは、俺はっ、！」
お母さんとの生活は、毎日苦しくて辛くて。
大切なんて、逢いたい、なんて考えたことない。
「…元太は、ママに愛されたかったんだね、」
海斗にそう言われて、ハッ、と目が覚めたような気がした。
「…ぁいされ、たかった、」
「…ぉれも、愛されたかったな、」
海斗がぽろん、と涙を流した。
「…かいとには、…ぉれが、いるから」
“愛してるよ”とは、言えなかったけれど、そう言えば、うん、と優しく笑ってくれた。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (
レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年1月21日 0時
