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「ゲンタ、だいじょうぶ、落ち着いて?」







苦しくて目を瞑っていたのに、優しいノエルの声が何処からか聞こえてきて。







「…っ、!」







ふわっと何かに包まれた感触がしてカクン、と身体中の強ばっていた力が抜けたような感覚がした。







ふと、海斗が心配そうに俺に目線を合わせてしゃがんでいるのが目に入った。








「…良かった、やっと目が合った、」








「…海斗、ノエルも、…ごめん、ありがとう、」









二人に頭を下げれば、ぽん、と頭を撫でられる感覚があって。









「…ぇ、俺に触れたらイケナイきまりじゃ、」











「…元太は触れられてるように感じたかもだけど、実際には触れてないんだよ。まぁ、こう見えて俺、天使だからねぇ、」








少しだけ自慢気なノエルに海斗と2人で顔を見合わせて少し微笑む。








「…ケイ、…俺、ケイのことココに呼んで本当に良かったって思ってる、」









「…ふはっ、…おれも、久しぶりに“ケイ”って呼ばれたんだけど、」








“ケイ”という愛称は、俺と海斗を繋ぐ合言葉のようなもので。








何だかそれを再確認する事が出来たような気がして嬉しくって。










「ねぇ、海斗、」







「…ん?」









「海斗のおばあちゃん、一緒に探そう?…それで、ちゃんとおばあちゃんと話をしよう、」








「……へ、」








「…ふふ、それなら俺に任せてよ、」









任せて。と、言わんばかりに自分の胸を叩くノエルにまた笑みがこぼれた。

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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時

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