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「…だからさ、こんな俺が、しずに逢いたい、なんて絶対に言えないんだ、」
「…でも、しず、さんは、シメに逢いたい筈じゃん、」
「うん、そうだよ、」
「だったら…「ダメなの、しずは、俺の事好きすぎるから、……ココに呼んだら、しずは俺の事忘れられなくなっちゃう、」…っ、」
「シメ、…俺、……ごめん、」
シメに頭を下げて謝る。
これで許して貰えないかも知れない程、俺は、最低な発言をした。
シメがそんなに苦しんで居たなんて、知らなくて。
「んーん、俺が悪いから良いんだ、」
弱々しく笑ったシメが、ぁ、と小さい声を上げた。
「…マツクに謝っておいてくれる?あの言葉はもう忘れてって。あと…ゲンタをココに呼んだこと間違ってないよって、」
「…うん、………分かった、ありがとう。タイガさんも、ごめんなさい、」
「んーん、俺は大丈夫だけど、次シメのこと傷付けたら俺が許さないからね?」
「…はい、」
「ふふ、冗談だから、そんなに真剣にならないでね?」
「…え、」
ふふっ、と笑う二人が纏う空気はやっぱり柔らかくて。
「ほら、マツクの所行ってあげて?」
「…うん、本当にごめん、ありがとう、」
俺は、海斗のいるノートエトランジュへ向かった。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時