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「…っ、……ひゅ、」
何だか、懐かしい夢を見ていた。
目を開ければ、真っ暗で。
あれからずっと寝てたんだ。
枕が濡れていて、あ、俺泣いてたんだ、と妙に冷静な頭で考えて。
でも、直ぐに考えられなくなるくらい息が苦しくて。
「…はっ、……ひゅ、…ふっ、…なん、で、」
なんでこんなに苦しいのか、分からない。
俺が見たのは、幸せな夢、だった筈なのに。
「元太くん、一回身体起こすよ〜？ごめんね？」
うるさい自分の呼吸音の間から、優しい先生の声が聞こえてきて、自分が先生に抱きしめられてることに気がついた。
「…そうそう、ゆっくり息するよ、うんうん、出来てるよ、」
先生の声になんだか安心して、ふっ、と身体から力が抜けた。
「…ぉ、落ち着いたみたいだね、良かった、」
そう言った先生が、俺をまたベッドに寝かせてくれて。
「…せんせ、……いかないで、」
なんでか分からないけれど、先生が居なくなってしまうのが不安で。
そう言えば、少しだけ驚いた顔をした先生。
「うん、良いよ、…元太くんが眠るまで、ここに居るね？」
「……ねむれない、」
つい、ワガママを言ってしまう。
「無理に寝なくていいからね？」
丸椅子に座った先生が、優しく頭を撫でてくれて。
「…元太くん。あのね…海斗くんのこと、……今日来てたお友達から聞いた、」
「…っ、」
悲しそうに目を伏せた先生。
「…俺もね？元太くんと同じ、………大切な人を亡くしたんだ、」
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (
レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年1月21日 0時
