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「…なんで、…なんであんなこと言ったんだよ、!!」








過呼吸で疲れてしまったのかの後直ぐに寝てしまった海斗をノートエトランジュにおいてスノーエトランジュまでやってきた俺。




そこでやっと見つけたシメにグッ、と威嚇するように近づいてそう言えば、驚いたような顔をしたシメと目が合った。








「…ごめんごめん、ちょっと訳わかんないんだけど、」






この人、さっきシメが遊ぶ約束してたって言ってた、タイガさんかも。






「…タイガさん、ですよね?」







「…え、もしかして俺、ウツシオミの間で有名人?」








「いや……まぁ、もうそれで良いですけど、」








嬉しい!なんて素直に喜ぶタイガさん。

この人が持つ雰囲気は、自分を失ってしまいそうな程に纏う空気がふわふわとしていて。





ぐっ、と踏みとどまるように拳を握り締め直した。








「…それで、あんな事ってなんの事?」






怪訝そうに俺を見つめる彼をキッ、と睨みつける。








「…海斗に、“大切な人はソラノムコウに呼ばない方がイイ”って、」








「…っ、それはっ、」







くしゃり、と顔を歪めたシメ。








「…可笑しいと思ったんだ、ソラノムコウに呼ぶって約束してたのに、海斗が死んでから3ヶ月も俺をソラノムコウに呼んでくれなかったから、」







昨日のように思い出せる、ジャングルジムに昇って約束したあの日の出来事がまた苦しみを伴って俺の記憶に流れ込んで来る。










「…っ、」







「ちょっと、シメ、!」







膝から崩れ落ちて真っ白い床に身体を丸めたシメを睨みつける。








「…違う、………ちがう、!」







「…何が違うんだよ、」








ぐっ、と歯を食いしばったシメの口から零れた言葉は、俺の胸を締め付けるには充分だった。



















「おれが、……俺が臆病で、……呼べないんだ、…俺の大切な人を、」

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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時

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