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「げんた、…本当にごめん、」
「…さっきからなんで謝ってんだよ、俺、海斗に逢えて、すっげー嬉しいのに、」
「…もしかして、」
背中を撫で続けていたチャカさんが、あ、と思い出した様にそう言った。
「…お前、もしかして、シメに言われた事、未だ気にしてんの?」
チャカさんの言葉に、びくり、とわかり易く身体を縮めた海斗。
「シメって、…シメカケリュウヤ、ですか?」
「そうだけど…あれ?もしかしてもう会った?」
カイトさんにそう言われて、はい、と頷く。
「ケイ、シメになんて言われたの?」
「…シメは悪くない、俺が、悪かったんだ、」
だからシメを怒らないで、と海斗。
俺がもの凄い剣幕だったらしくって、Wカイトの二人にくすりと笑われてしまった。
「ほら、元太に説明してやらねーと、お前が謝ってる理由、なんも分かんないよ?」
カイトさんが、ぽん、と海斗の頭に手を置くと、ぽろり、と海斗の瞳に溜まっていた涙が一粒落ちた。
「………シメに、言われたんだ、大切な人はココには呼ばない方がイイって、」
やっと振り絞ったような一言は、直ぐに理解できるものでは無かった。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時