10.退院 ページ10
怪我をしてから３週間ほど経った。今日は主演映画『レインツリーの国』の初日舞台挨拶。なんか、緊張してきたー！や、やばいよ？ほんとやばいよ…??って思いながらも、ちゃんとステージ乗ってます！そしたら…急にスクリーンに見覚えのあるシルエットが……そしたら
「「「「「「どーーーーーーもーーーーーー!!!!!!Kis-My-Ft2でーす！」」」」」」
客席からは盛大な歓声が上がり、出演者の方々も驚いている。俺が一番驚いたのは…としくんがいる。どうして？病院抜け出してきたの…？
ムービーはどんどん進んでいき、最後、宮田からのお知らせっていうコーナーまで進んでいた。
Ki「さて宮田さん、お知らせってなんでしょう」
M「はい、実は俺…入院してたじゃないですか、………見事退院するまで復活しました！ってことで！今日退院します！」
！…気づけば涙が出ていた。あれ？なんで止まんないの？拭いても拭いても止まらない。俺、もしかして今嬉し泣きしてる？…きっとそうだよね？だってそこでサプライズで退院のこと言う？客席の子達も涙を流して喜んでるみたいだし。それはそれで、よかった…！
控え室に戻ると、そこには…
t「としくん…！」
M「タマ、お疲れ様！映画見たよ!?凄かったね！俺泣いちゃったよ〜！」
ギュッて、いつの間にか彼を抱きしめていた。あ、絶対びっくりしてるよ？これ。でも、そのまま彼も、俺のことをしめ返してきた。落ち着く、この感覚。俺が待っていたもの。
t「俺から離れんなよ？旦那さん？」
M「ははっ、わかったよ 笑」
これで…これからまたとてもいい日々が過ごせるのかと思って、俺は少し舞い上がってたと思う。でも、ここからの現実が…想像もつかないことになるとは、思っていなかった。
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作者名：beniimo_1048 | 作成日時：2018年8月6日 20時
