5.手術の日 その2 ページ5
…細くなった彼の腕を見て、俺は少し悲しくなった。やばっ…涙出てきそう。
M「タマ?こんな俺見てて、辛くないの?」
t「…なんで?」
M「だって、最近のタマ、本当につらそうな顔してるよ?」
t「…」
M「俺だって、辛いよ?自分がこんなことになって、ドラマの撮影にも行けず、1人病室でぼーっと1日を過ごす。今日は手術あるから麻酔もかかるし、1日眠ることになるだろうけどね」
t「としくん…」
M「でもさ?俺は成功する気がするんだよね?今回の手術。だって…俺の担当医の先生、優秀な方だよ?」
t「そう、だね」
M「これが成功すれば、またキスマイのメンバー達と仕事もできるし、タマとも遊べる。そう考えたら俺頑張れるよ、これからの抗がん剤だとか」
t「みやっち…」
M「だから、そんな心配しないで?俺も頑張るから」
t「そうだ、ね…うん、頑張ってね」
M「タマは今から仕事?」
t「うん、ラジオの収録がね」
M「そっか〜、ラジオね〜楽しんできてね!」
t「うん、ありがと」
M「じゃ、おたがいがんばろうな!」
t「うんっ!」
って言って、2人でハイタッチして俺は病室を後にした。
そのあとの仕事は、彼のことが心配でたまらなかった。麻酔はきちんとかかった?先生がまちがって違うところ切ったりとかしてない?そういう所をずっと、心配してた。でも、その5時間後ぐらいに朗報が。それは、ミツから伝えられた。
Ki「宮田、手術成功したって!!」
F「えっ、本当に!?」
s「良かった〜、安心した〜」
成功した…?そうか、成功したのか…良かった、良かった…
2「タマ〜、お前また泣いてるの?」
F「嬉しいんだよな、宮田の手術が成功して」
メンバー達もほんとに優しい。俺のことを気がけてくれて…。今病院に行っても、多分彼は麻酔で眠っているだろう。明日になってお見舞いに行こう。
その時俺は、彼が少しずつ辛くなっていくことに、あまり気がついていなかった。
66人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:beniimo_1048 | 作成日時:2018年8月6日 20時