25.宣告 ページ25
気がつけば、もう11月に入って1週間ほどたっていた。舞祭組は新曲作りをしていて、前の3人である俺とガヤとミツは曲を聴いていた。いい曲だと思った。でも…その曲に彼は入ることはなくて…少しだけ、悔しい俺がいた。
今日は病院の先生に呼ばれて、彼のお母さんと2人で話を聞くことになっている。
なんの話だろう。としくん、今全然元気に見えるんだけどな〜……なんか良くないことでもあったのかな…?
先生「玉森くん、お母さん、待ってましたよ」
M母「すいません、遅れちゃって 汗」
先生「大丈夫ですよ、ゆっくり来ていただいていいですからね?私の方から呼んでるんで」
なんか…、先生今日口調優しくね?気のせいかな…?いつも険悪な顔と苦しそうな声を出すからな。
先生「さてっと…そろそろ本題に入ってもいいですかね…?」
数分雑談した後、先生が本題へと移った。
先生「宮田くんの体調の方は前に比べれば良くはなっています」
M母「本当ですか…!?」
先生「はい」
t「お母さん、一安心ですね、」
M母「そうね、」
先生「…ですが…………実は、宮田くんの体はかなり弱ってきています。」
t「…え?」
先生「今、彼が生きているのは…少し奇跡を起こしているだけなんです。」
M母「で、でも…体調の方は全然前よりは良くなってるんですよね…?なのに…なんでそれが奇跡に近いのですか…?」
先生「それは私たちにもよくわかりません。ただ、ひとつ言えるのは、玉森くん、君がいるからじゃないかな…?」
t「えっ…?俺です、か?」
先生「うん、よく寝言で言ってるんだよ?"タマ〜"って」
M母「たまちゃん、愛されてるわね、としくんに」
t「…ですね、」
先生「自信もっていいですよ、それで…ここからが落ち着いて聞いてほしいところなんですが、いいですか?」
M母「はい、大丈夫です」
先生「今は元気にに見えて、体も弱ってるけど、体調の方は大丈夫になってきている。でも、あと…………2週間生きていられるか、わからない状態なんです、今、宮田くんは」
俺はその一言を言われた途端、頭の中が真っ白になった。
26.体調の変化、体の変化(M side)→←24.新曲?(M side)
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作者名:beniimo_1048 | 作成日時:2018年8月6日 20時