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「本当なんだって!!」
「わかったって……」
「本当にわかってんスかコラ」
朝練に遅れかけた理由を説明するも誰も信じることはなく。
俺の妄想という最悪な結果で終わってしまった。
だがしかし、俺は確かに見たのだ。
トーストを残念そうに見つめる姿も、必死に頭を下げる姿も、俺をうっとりと見上げる姿も……
夢なわけがなかった。
ソレを信じて欲しいのに信じてもらえないこの辛さよ。
2年の奴らにだけはどうしてもわかって欲しくて力説してるのに、ノヤさん以外信じてくれねぇし……
縁下なんてもはや呆れてる。
「でも羨ましいよな!!正夢?になったってことだろ?」
「そうなんだよ!!あぁ、クッソ!!証明出来ないのが悔しいぜ!!」
「証明なんてしなくていいって」
「清水さんに相手されないからってそんな妄想垂れ流すなって……」
「だから妄想じゃねー!!!!」
木下も成田も言いたい放題言いやがって!!
……まぁ、実際俺も今でも信じられない。
けども!!
本当にあったことなんだって!!
「大体都合よすぎだろ。美少女だのトースト咥えてただの……」
「俺も思ったよチクショウ!!」
くっそ、縁下の野郎哀れな目で俺を見るんじゃねぇ!!
……ん、待てよ?
そういえば別れ際にまたって言われたような……?
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作者名:ビーーグル | 作者ホームページ:Twitter:@chichichi1208
作成日時:2018年10月5日 23時