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「ッは〜……やっぱいいわ、ベッド……」
「おい、スカート」
___部屋に着くなり俺のベッドへ倒れ込むA。
めくれたスカートをさりげなく直し、空いたスペースに座れば、彼女はゴロンと仰向けになり俺を見た。
「ねぇ、心配してくれた?」
「は?別に」
「の、割にはすぐに来てくれましたねぇ〜??」
「うるせぇよ、気分だ、気分」
「へー、寝起き悪いくせに?」
ニヤニヤ、ニヤニヤと鬱陶しい。
酒が入っているから尚更鬱陶しい。
こちらとしてはさっさと寝て欲しいところだが、見るからに眠そうではなし、むしろ元気だ。
これじゃあ酒に強いのか弱いのかわかんねぇよ。
「……そーですね、ハイ寝起き悪いのに迎えに行ってやったんですけど」
「うんうん、だって二口私のこと大好きだもんね」
「なんでそうなるんだよ!!」
うんうんと頷く仕草に腹が立つ。
納得すんなボケ。
……そもそも、迎えに行った理由言ったらからかわれるに違いない。
他の男の家に泊まろうとしてたから〜なんて言ってみろ、この流れ一生終わんねぇぞ。
それだけは避けたい。
「……そういえばさぁ、連絡くれたよね。返事返せなかったけど」
「したした、しましたぁ。何回携帯見たと思……」
「……へぇ」
「……んだよ」
「そんなに心配してくれたの?」
「だからっ……」
してないって…………いや、したけど。
死んでも言わねぇ。
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ビーーグル(プロフ) - ちかさん» ありがとうございます!素直じゃないのが二口くんだと思うんです!!これからも頑張ります〜! (2018年7月21日 23時) (レス) id: e26045f491 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - コメント失礼します。密かに楽しみに待ってました、、、一部始終ずっとニヤニヤしてました、最高でした、、これからもひっそり応援してます (2018年7月21日 10時) (レス) id: 8a629efe07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ビーーグル | 作者ホームページ:Twitter:@chichichi1208
作成日時:2018年7月17日 15時