ロールキャベツ 2 【縁 下 力】

・ ページ9

家の前まで送ってもらい、力さんにお礼を言う




「すいません、わざわざ…」


「うん、俺が送りたかったから」




あっ、もうその返事イケメン好きなんだってば…！




「あの！……また、会ってくれますか」


「……うん、俺も会いたい」


「エッ」


「なんてね」


「あ、はい………」




今の返事、やばい、やばい！


「俺も」とか凄い、なんか………


ドキってした




「楽しかった？」


「は、はい！凄い楽しかった！」


「そっか、よかった」




にこりと笑う彼を見て何本目かわからない矢が胸に突き刺さる




「その…凄い、楽しくて、幸せ……というか、」




やっぱり「好き」だって認識させられたというか




「はは、俺も楽しかった。好きだよ」


「！！！」


「……こういう時間がね」




力さんからの「好き」は、


私にとっては破壊力が大きいもので




「じゃあ、またメールするね」




固まったままの私にそう言った力さん


来た道を戻り帰っていった


……普段の彼の、ちょっとした「肉食」の部分


もしかして力さんて……


「ロールキャベツ系」男子！？

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す