・ ページ5
まず何するかな、顎に手を当てて悩む
「……何すればいいかね」
「うーん、私と黒尾くんの心に残る思い出ってないの?」
「心に残る思い出、か……」
……まずAと仲良くなったのっていつからだっけ
「…私と黒尾くん、どうやって出会ったの?」
「…俺が声かけて、仲良くなって……」
そんで、Aが告白してくれて、俺が意識して
…Aに忘れられた、と。
「……ごめん、Aの事好きになって」
「…え、」
「……あー、ごめん」
膝の上に置いた自分の手をぎゅっと握った
「…何回も、思っちゃうんだよ。ごめんなんて思いたくないのに」
「……うん、」
「でも、Aにだけは忘れられたくなかった」
なんて、Aに言っても困るだろうけど…
「……あー、ごめん。ほんとごめん」
「…やだな、そんな謝らないで?」
「でも、A悪くねぇのに、なんか…」
「お互い“病”にかかっちゃってるからね」
ふぅ、とため息つくA
「仕方ない……で、片付けていいのかわかんないけど、黒尾くんが私を好きっていうのは嬉しい事だよ」
その言葉がなんか嬉しくて、
「……ありがとな」
Aの頭に手を置いてそのまま髪がグチャグチャになるほど撫でた
70人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ビーーグル | 作成日時:2017年5月20日 3時