【銀魂3z】夜兎兄妹のお姉ちゃん！

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…不意打ちでの初撃は鞄をクッションされ、狙った頭に入らなかった。私の蹴りが、見えるんだ。高杉には。身内以外に止められたのは初めてだったからちょっとショック。
後ろ蹴りだと動作が長かったか？しかしかなりの衝撃のはず。鞄の中身は粉々になるだろう。

「ククッ……普通、女の蹴りで両手は痺れねぇんだぜ？」

「そう思うんなら諦めてくんない？私、学校から頼まれた用事があって夜兎工に行くし、急ぎの用なんだけど」

高杉は、なんで私を邪魔したがるんだろう。自分でこんなところまで来てこんなことするような性格じゃないだろう。本当に気まぐれなのか、それとも誰かに頼まれた…？

「神威になんか言われた⁈私が夜兎工へ…親父に会いにこないようにしろって」

それ以外考えられない。昨日の頼みを聞いて今日親父と話をするのは学校が同じ神威にしかできないし、神楽が夜兎工の様子を知らないのに邪魔させようとするはずもない。

「…………」

「その様子だと大方正解なんでしょ！

夜兎工で何があったの？二人が喧嘩してるんじゃないでしょうね？」

高杉はまるで少しでも口を開けば邪魔している理由が吐露してしまうと言うように、一言も言葉を発さなかった。

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