【銀魂3z】夜兎兄妹のお姉ちゃん！

29_Fight ページ29

急いで探し出さなきゃいけない…
神威に貰った髪留めなのに
前に壊しちゃった時は本気で落ち込んで、本気で怒ってた

私だって、大切なものなんだから大事にしたい。でもどうしても、喧嘩した時には一番に壊れてしまう

長い髪を掴まれて、押さえつけられて切れた時もあった。


神威がなんかくれるなんて初めてだった。誕生日に贈られた髪留め……





「………ここに、あるはず」



急いで戻ってきた生徒相談室。走ってる途中、予鈴が鳴り授業が終わった生徒が自分を遠巻きに見ていた


ガラッと勢いよく開けた扉
そこには逆光に照らされ、顔は見えないが人がいた


「すいません、ここに髪留めが落ちていませんでしたか？」


私の問いに、YesともNoとも言わずじっとこちらを見つめられた



「……これのことか？神影。悪い丁寧に刺繍が入っててな」


右手から垂れているそれは、探していた髪留め…


「それ、返してもらえますか？」



知らない人に名前を覚えられるのはいい気分がしなかったし、弄ばれてる髪留めが大切なものだと、余計他人に触られるのが嫌だ
それに加えて



「……断るって言ったらどうする？」






この物言いもイライラを募らせた。

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