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***少しAちゃんの体調不良(乗り物酔い)の表現が出てきます***
会見を終え、私たちは息つく間もなく飛行機でマイアミへ飛び立った。
『うぅ…飛行機嫌いなんですよね…』
隣は哲人さん。まさかのくじ引きで隣を引き当ててしまいました。とはいえ侍待遇なので、ファーストクラス。密着している訳ではない。
01「子供やなぁ〜」
『だって、ゾワゾワするし臓物が浮く感じする…いつもは新幹線移動じゃけ慣れる機会ないじゃないですか』
01「んーまぁせやな」
『墜落したらどうしようとか思わないんですか!?』
01「思わんわそんなん」
CA「間もなく離陸いたしますので、シートベルトをお締めください」
するりと動き出す機体。怖い、マジで怖い!!体にぐわぁっという圧力がかかり、嫌な汗が噴き出す。本当に慣れないし、よくよく考えたら帰りもこうなるってこと?最悪なんだけど。
『っ…ひぃ…』
01「え、ホンマに大丈夫か?」
哲人さんが私の背中をさすってくれている。服を遠慮なく掴ませてもらうが、何も言われなかった。
機体がストンと落ちる。
01「一旦落ち着け、な?」
哲人さんはシートベルトサインが消えていないのにいつの間にか回り込んで、私の座席に来ていた。多分他のメンバーも何事かと思ってこっちを見てる。でもそんなの気にする余裕なんてないくらい今私はパニック状態だ。
震えが止まらない。哲人さんはずっと私を抱きしめて、赤ちゃんをあやすように頭から背中にかけてさすってくれた。
『はぁ……やっぱ飛行機無理』
01「びっくりしたわ…もう平気か?」
『何とか……ちょっと見ないでください』
覗き込んでくる哲人さんを必死にかわす。絶対汗と涙でぐちゃぐちゃだよ、放送禁止レベルでヤバいから見せられないです。
01「離着陸の時は寝とくしかないな…まぁ、別にこうしてやってもええけど」
タオルでごしごしと顔を拭いてくれた。お母さんみたいだな。
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『皆さん、大変申し訳ありませんでした!!!』
マイアミ国際空港に、私の謝罪が響き渡る。
28「ディ〇ニーのアトラクションに乗ってる気分でした」
宏斗くん、それフォローになってないよ。
07「ま、しゃーないしゃーない」
あれから私は冷静に過ごしていたものの、着陸時にパニックが発動。また哲人さんにお世話になった。
『哲人さん、ほんとにすみません…ありがとうございました』
01「ええよ、気にせんで」
あー、皆良い人過ぎる。
05「じゃあ切り替えて、マイアミ楽しんじゃいましょー!」
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きまぐれ(プロフ) - リュカさん» リュカさん!ありがとうございます! (5月22日 16時) (レス) id: 43ec8f9ef2 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 応援してます! (5月19日 17時) (レス) id: 56c473763c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きまぐれ | 作成日時:2023年5月14日 10時