19,見知らぬ声 ページ19
昼過ぎ、黒崎と浜野はコンビニで買ってきたカップラーメンを食べながらネットサーフィンをしていた。
昨日から翼が生える病気に感染し、影に吸い込まれる人が増加しているらしい。
しかも劣悪な家庭環境に置かれている人に限らず色んな人が感染しているとのこと。
深刻になってきた…と考えていたら影から「ねぇ、聞こえる?」と声がした。
浜野と黒崎はそれを聞いて硬直した。30秒ほどするとまた「ねぇ聞こえるんでしょ?」
と聞こえた。黒崎は耳を塞いだ。耳を塞いだ瞬間に影の中から〈何か〉が出てきた。
影の中から出てきた〈何か〉が変形して人の形になったと思ったら
また「やっぱり聞こえてるんでしょ」と言ってきた。浜野は目を見開き、硬直している。
〈何か〉は「僕は[瀬戸内愛菜]。キミたちにあることを伝えにきた」と。
それを聞いて黒崎は声に耳を傾けた。
瀬戸内愛菜は続けた。「急だけど浜野澄那。キミ、ちょっとこっちの世界に来てくれない?」
「えっっ!?!?!?」
黒崎と浜野は驚いた。「だって浜野澄那、キミ、虐待受けてたんでしょ?ちょっとこっち来て色んな子の
相談聞いてくんない?」と瀬戸内愛菜が言った。少し迷ったが浜野は「わかった。行くわ」
と言って瀬戸内愛菜と一緒に影の中に入っていた。
今思えばなぜ浜野だけが行ったのかと思ったがその理由は後からわかるのだ。
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作者名:輪花さん(まむあ) | 作成日時:2023年11月18日 14時