赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ6)

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4本目、「ﾀﾋんでも僕は」/syp # ﾀﾋネタ有ページ6

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syp「Aさん、大好きです。俺と付き合ってください」

告白された高2の秋、街は赤い紅葉で埋め尽くされていた

屋上に少し肌寒い風が吹く

告白してきたのは後輩のショッピ君。部活が一緒でいい子だ。

でも、他に好きな人いるんだよなあ

困った私の表情を察したのか、ショッピ君は続けた

syp「本当に大好きなんです。先輩に他の好きな人がいても、ﾀﾋぬまでこの気持ちは変わりません」

本当に、どう切り抜けようか

ショッピ君はぐいぐいせめてくる

『“ﾀﾋぬまで”って事はﾀﾋんだら気持ちが変わるんでしょう？』

もう屁理屈だ。切り抜けられるならもうどうにでもなれ。

syp「ﾀﾋんでも変わりません。証明してあげましょうか？」

彼は笑顔でそう言った

証明って何を？

疑問を浮かべる私の返事も聞かずに彼は

屋上のフェンスへ走ってゆく

私を横切る時、「愛してます」と囁いて

『え』

フェンスをハードルの様に飛び越えて、真っ赤な空へ沈んでいった。

私が下を見ると真っ赤になった紅葉色。

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私は社会人になった

それは私の恋愛のトラウマとして植え付けられた

好きだった人も何もかも切れて

人が目の前でﾀﾋんだんだから当然だ。

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紅葉が綺麗な秋のあるく日

「おねーさん」

小学生？に話しかけられた

一年生ぐらいの見た目にしては大人っぽくどす黒い何かを感じた

彼は言った

「僕ショッピってゆうの！これあげる！言ったでしょ？ﾀﾋんでも変わんないって」

差し出したのは黒い薔薇

「おねーさん覚えてる？あの時からまだ僕はおねーさんが大好きだよ♡」

狂気じみた笑顔に得体の知れない恐怖を感じた

彼が差し出した黒薔薇に、紅葉がひとひら…

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季節は気にしないで下さい。

急ぎなので雑くなりました

すみませんm(._.)m

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