赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ46)

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29本目、「盲愛のヘンゼルと囚われのグレーテル」/zm ページ46

メンバーの偏りがすごいけど許してクレメンス

あと…リクエスト下さい。たっっくさんください

今回は兄妹愛です。苦手な方逃げて

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森に彷徨って何日目。

お菓子の家を見つけた俺たちは魔女に騙され

俺は囚われAは働かされ

散々な日々を送っていた。

『…ゾムおにいちゃん…大丈夫…？』

zm「…あ、A。大丈夫やよ。でも俺、もうすぐ食べられるんかなぁ…」

『！…おにぃちゃぁん…ｸﾞｽｯ、そんなこと言わないでぇ…寂しいよぉ…』

鉄格子の先には涙ぐんだ可愛い可愛い妹のA。

その涙は俺の心を壊してしまいそうなほど意地らしく可愛くて

その透明な涙はどんな味がするのだろう？

可愛い可愛い可愛い可愛い…クリームとアイスを盛って食べてしまいたい。

そんなAを見ていると魔女に食われるなんてほんと御免だと思う。

鉄格子の隙間から手を伸ばし、その可愛いくて小さな頭を撫で、

zm「だいじょーぶやよ。安心せぇ。悪い魔女なんて俺が倒してやるからさ。」

『…ほんとに…？よかったぁ…』

zm「じゃあ、鍵開けて？」

『分かった…おにいちゃん！』

いつもの通り牢獄の鍵を妹に開けてもらう。

魔女よ、この牢獄はなんてセキリュティがガバガバなのだろう？

そんなふうに心のうちで嘲笑っていると鍵は開いており、

『開いたよ』

と微笑むAがひとり。

zm「ん、いつもありがとう。ええ子やね。」

彼女の頭を撫でると、

『えへへ』

と笑う可愛い妹。

耐えきれず頬にふんわりとキスをした。

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続く！

続編行こうか迷い中…