赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ5)

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3本目、続きページ5

*

ロボロの部屋は少し薄暗くて

よく見えないけどパソコン？がある

でも机とか椅子みたいなのを見ると此処で生活してるんだなーって思う

好きな人の部屋。

あそこに見えるベット？に飛び込みたいぐらいほんと、好き。

ロボロは部屋の明かりをつけるより先に話し始めた

、

、

、

rbr「あのな、A。俺Aの事好きやねん」

『へ…！？///』

え、ほんとに告白された？

やばい、嬉しすぎる

薄暗い部屋で顔がロボロに見えなくて良かった。きっと顔が真っ赤だから

「いいよ」って返事したいのに嬉しさで声も出ない

するとロボロは続けた

rbr「学校で授業受けてる姿も、友達と恋バナしてたりするとこも、ゲームのガチャでsﾚｱが出た時の顔も、親の手伝いしてるところも、包丁でうっかり指切っちゃってぺろぺろ舐めてるとこも、楽しそうにスマホやテレビ見てるところも、土日に慣れないメイクしてるとこも、お風呂上がりの赤らんだ白い肌も、人形ひとつひとつに「おやすみ」って言ってからいつも寝てるとことかも…ぜーんぶ好き！」

私はサーと青くなった

みられてたの？

『…なんでそんなの知ってるの？』

するとロボロは「見せてあげる」と言わんばかりにパソコンらしきもののところへ行き、

電源を、つけた

、

パッと突然光ったのは、無数のモニター

ひとつひとつに私の至る場面が写っている

彼はパッと手を広げ、無邪気な笑顔を見せた

rbr「俺は色んなAをしってるんや！」

よく見るとわたしの制服の胸ポケットには、薄っぺらい機械が3つ。

rbr「気づいたんか？盗聴器、GPS、小型カメラや！」

自慢げなロボロ。

怖い、身体に力が入らない

そのままフラリと倒れ込み、それをロボロは片手で包み込んだ

ﾎﾟﾛ

rbr「A、愛してる。付き合ってくれへんか」

その言葉とともに落ちたロボロのスマホの画面を見て、私に拒否権はないことを知った

スマホに映ったは、ロボロの後ろに設置されたカメラの映像。

抱きしめるロボロの空いてる片手、包丁が握られていた

生きるための選択肢は一つのみ

『…はい。よろしくお願いします！』

泣きそう、おかしい、嬉しい

それでも嬉しい私の顔は、とても歪んでいるだろう