赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ38)

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24本目、続きページ38

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痛い…痛い…

足のズキズキした痛みは走るたびに強くなる。

でも、Aが気になる

何処にいるの？心配だよ？

はやくすがたをみせて

rbr「…はぁ…はぁ…」

やっとの思いでAの家まで走って行った。

すると彼女は向こうから歩いて来ていて

『あれ？どしたのロボロ？』

rbr「…何処行ってたんや…はぁ…はぁ…」

『何処って…コンビニだよ？』

『疲れてそうなロボロの為に焼き鳥とアイス買おうと思ってさ…今居るならちょうどいいや』

彼女は『はい、』と袋を差し出す。俺の気も知らないでー

rbr「ほんっと、調子狂うわ…((ﾎﾞｿｯ」

『？どした？』

rbr「え！？なんもないよ…じゃ、また学校で。」

彼女に手を振って家へ向かう。こんな時は一刻も早く家に帰って映像を見よう

すると、

ふいにTシャツの裾が引っ張られた。

『まってロボロ、膝…どうしたの？血、凄いよ？』

rbr「あー、ちょっと転んじゃってさ。ま、大丈夫やから。じゃ」

いつの間にかガーゼが取れていた。

正直歩けないぐらいの激痛で、膝は赤く染まり切って何ともｸﾞﾛﾃｽｸ。

痛いし塀を伝って行かないと帰れないであろうが、カッコ悪いところは見せたくない。

『ううん、心配だよ…家まで着いてくから、私に寄り添って歩いて行ってくれて大丈夫。』

『本当はおんぶとかしたほうがいいだろうけど流石にそれは無理だし…』

なんて優しいんだろう。

rbr「そう、…じゃあお言葉に甘えて。」

彼女に寄り添って帰路を歩く。

はぁ…カッコ悪い…

きっと恥ずかしさで顔が染まり切っているだろう。

その証拠に俺の思考は妄想と恥じらいと黒く渦巻いた考えでいっぱいだ。

足は相変わらず痛いが、その痛みも忘れそうなほどに頭がいっぱいで

『ほら、着いたよ』

彼女の声でハッとした

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続きます

長くてごめんなさい。

きっと次で終わる