23本目、「ずっと隣で笑って。」/em ＃ﾀﾋﾈﾀ有 ページ35
*
em「…なんちゃって、あはは〜…」
ヒューーーーーーーーー(冷たい空気)
『…あははっ！おもしろ…！』
とある日の飲み会。急にギャグを振られて行ってみたものの滑った。
そんな中彼女だけは笑ってくれた
その彼女の笑顔に救われたんだ
その笑顔に堕ちてしまったのだ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな彼女が気になって、
『…んでね〜エミさん…』
声をかけて仲良くなった。
『…ってことなの！』
em「ふふっ…Aさんの話はいつも面白いですね」
em「私の話も聞いてくださいますか？」
『うん！ぜひ聞かせて！』
私がどれだけつまらない話をしても
『！あはっ、やっぱ面白いね、エミさんの話！』
隣で笑いかけてくれる。
ずっと、隣で、笑って、くれたらー
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em「Aさん！今日も話しまー…」
『あっエミさん！今日は先約あるからごめんねえ』
mb男「どーもーw」
そう言って手を振るAの隣には知らない男。
Aはその男の方を見て笑っている
em「………」
私だけに、笑いかけてくれたら
邪魔者、邪魔者、邪魔者。
em「他のやつなんかに笑いかけないでくれよ」
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em「Aさん！来てくれてありがとうございます。」
『お邪魔します〜、エミさんが家で話そうとか言うの珍しい…ね………』
彼女はあからさまに元気がなさそうだ。いつもみたいに笑ってくれない。
em「…いつもより元気がなさそうですね。何かありましたか？」
『……あのねエミさん、彼氏が行方不明になっちゃったの！』
なんだそんなことか、
em「その彼氏というのはこの方ですか？」
ズリズリ…
ああ、流石に成人男性を動かすのは辛いなあ
酷い匂い。血生臭い。
『！？…なんで…？』
em「なんでって…私が殺 したからですよ？Aさんに近づくのが悪いんです。」
『…あっ』
彼女は酷く怯えた顔をしている
面白くなかったか、とすぐに笑顔を作る。
それでも彼女は笑ってくれない。
em「…なんで笑ってくれないんですか？」
『…こんな状況で笑える訳ないでしょ！』
私は悟った。もう彼女は二度と笑いかけてくれないと。
em「…なら、もう要らない。」
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作者名：缶詰天使 | 作成日時：2021年4月27日 22時
