赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ33)

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22本目、続きページ33

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『取り敢えず…ショッピに聞かなきゃ…』

焦り、不安、恐怖。ただショッピに聞いてみることしか思いつかなかった。

思えばその選択が間違っていたのかもしれない

『ショッピ…？私、死んじゃうの…？』

syp「…は？」

『ショッピは死神だから、一緒に居るたびに死に近づいて行ってるらしくって…』

『お祓い行かなきゃ死んで…って…ほんと…？』

syp「………」

なんで、黙るの？

やめて、怖いよ

syp「…俺がそばにいるとどんどん寿命が減っていくって訳じゃないですよ」

『へ…？じゃあ祓わなくていいの？』

syp「まあ、そういう事っすね。Aさんはどーしても俺を祓いたくないっぽいし」

、

、

syp「俺が祓われようがどっちにしろAさんの命日は今日なので♡」

『…え？』

嘘？嘘。嘘！

『なんで？出会った時ショッピくんは足元にいたじゃんか！？』

足元に死神がいたら助かる、そう言ってたよね！？

『それも嘘…？』

syp「いや、足元に死神がいたら助かるのは本当です。でもAさん、今朝はどうでしたか(・・・・・・・・・)？」

今朝？

確かショッピは枕元で私の寝顔を見てて…？

『…あああ…っ！』

syp「ほら、そういう事っす。でもね、俺はAさんを気に入ったので安楽死させてあげたいんすよ」

理解が追いつかない私にそう言ってショッピは、一本のろうそくを取り出した。

火が灯っていて、長いろうそく。

syp「これが貴方の命を現したろうそくです。この火を消せば痛みもなしにすぐ逝けます。」

syp「因みに短ければ短いほど寿命に近いんですよ。」

『じゃあ…せめてそれを一瞬で消して逝かせてね…』

泣き声で私は言う。これが、最後の願いだと言わんばかりに。

syp「…分かりました。」

そう言ってショッピは鎌を振り下ろした

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続く

次回で終わりかな(なっが)

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