赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ32)

今日:20 hit、昨日:3 hit、合計:55,874 hit

22本目、続きページ32

*

『おはよーショッピ。』

syp「おはよーございます」

彼、ショッピが来て一週間。

彼のおかげで難病は治り医者として活躍できるようになった。

『おっと…今日も予約詰めで早よしないと時間が足りないわ…』

syp「大人気じゃないですか、Aさん」

彼が教えてくれたことのおかげで病院は予約いっぱい。大繁盛。

ニュースでも【難病を治した奇跡の医者】として取り上げられることもあった。

『おっし、今日も頑張るぞ～！』

syp「頑張ってくださいね～」

syp「かわええ…((ﾎﾞｿｯ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日の夜のこと。

『なんでショッピは私の病気が治ってからもそばにいてくれるん？』

ふと気になって聞いてみた。すると彼は

syp「ああ、Aさんアホやし心配やなーって思って」

『は！？酷っ！？』

syp「なーんてね。冗談っすよ。ただちょっとAさんが気に入っちゃったんで…」

と返してきた。

死神に気に入られるとか普通やばいことだが、それが私には少し嬉しく感じて

『そっか、ありがと～』

と笑みをこぼした

syp「そういうとこっすよ((ﾎﾞｿｯ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時間は過ぎ、ショッピが来て2週間が経過しようとしていた頃。

syp「おはようございます」

ショッピは枕元で私の寝顔を覗いていた。

『ひゃ！？寝顔見た！？恥ずかしい…』

恥ずかしさに家を飛び出し街へ出掛けてしまった

すると街中で怪しいおばさんに声をかけられた。

おばさん「そこの子、ちょっと待ちーや。」

『えっはい私ですか？』

おばさん「そう、アンタやアンタ。お前さん、死神が憑いとるよ。それもすっごく上級のさ。はよお祓い行かなアンタ、死んでまうよ！」

『は…？』

え…死ぬ？

本当に？

おばさん「本当や。お祓いにはよ行きーや！一秒一秒経つうちにどんどん生気が無くなってっとる！」

お祓い…？ショッピを祓うの…？

『嘘…だよね…？』

『ショッピは…恩人なのに…祓うなんて…』

私にはどうしても祓えなさそうで、ただ死に恐怖することしかできなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

続く☆

長いねえw

*