赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ31)

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22本目、「死神」/syp ページ31

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米津さんの新曲に影響を受けた作者が作りました

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はあ、上手くいかないな

今、私は難病を患っている。

結構な重い病気で、治る見通しはない。

小さい頃からの夢で医者になったものの、儲からないしましてや自分が病気にかかるなんて…

まさに“医者の不養生”

こんなことなら普通に社畜やってればよかったな…

そう思いながら目を閉じた。

、

、

syp「ん…おはようございます、Aさん」

『おはよ…って誰や！？君…？』

朝起きたら足元にフードを被り、鎌を持った青年がいた。

syp「俺はショッピ。死神やってます。今日は可哀想なAさんのために来てやったんですよ？」

地味な上から目線にウザさを感じたものの、何故来たのかに興味を持った。

『私の為…？何？』

syp「健気に医者やってるAさんにいい情報ですよwちょっと着いてきてください」

病気の私に着いてこいだなんて…ん？

『身体が、軽い！？』

syp「ああ、貴方の病気なら治しときましたよ。医者やるのに不都合でしょ」

意外といい奴…？

なんて考え込んでいれば一つの病室に着いた。

その病室には重症な2人の患者が寝込んでいた。

syp「この人達、足元になんかいるの見えます？」

『うん、見えるけど…？』

syp「これが死神です。寝込んでいる患者の足元に死神がいればその人は助かる。逆に枕元にいればその人は助からないんすよ。これが、いい情報です。」

『へえ…ってことはこの病室の患者さんは2人とも助かるの？』

syp「そうっすよ。きっとみた感じ明後日にはもう…」

それは当たった。

明後日ってになると、その患者達は病気なんてなかったぐらいの元気さで退院していった。

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ショッピ視点

『すごい…これですごい医者になれる！？』

目を輝かせて言う彼女に適当に相槌を打つ。

syp「そうですね。頑張ってくださいよ」

彼女は笑顔を見せた。かわええ。

本当はこんな予定じゃなかったんやけどな。

まあでも神様も許してくださるやろ

寝ている彼女の額を撫でながら呟いた。

syp「ああ、抑えられへんわ…」

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続くよ、このままだとヤンデレ要素ゼロやし。