赤い薔薇は黒く染まる【d！短編集】 (ページ29)

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20本目、「買い物」/rbr ページ29

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rbr「いらっしゃいませ…！？」

俺はロボロ。コンビニのアルバイト中。

突然やけど店に超絶かわええ女の子が来た

楽しそうに商品を一つずつ手に取って、首を傾げる姿がなんとも可愛らしい。

思わず見惚れてしまった。

『あの～、これくださいな』

rbr「え！あっはい…//」

一目惚れってこわい。彼女が差し出したおにぎりでさえ輝いて見えてしまって

彼女が商品ならすぐバーコードを読み取って買ってしまいたいぐらい。

『ありがとうございました～』

ハッと我に帰る。いつの間にかお会計は終わって彼女はもう出入り口にいる。

自動ドアを通過したBGMが鳴った時、少し寂しくなった。

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rbr「いらっしゃいま…あ//」

『あ、この前の店員さん。こんばんは』

また会えるとは正直思ってなかった。

それにしても覚えててもらったんだ…と考えれば顔が赤くなるのが分かる。

『これください』

彼女の手つき一つ一つが可愛い。食べてしまいたいぐらいに。

『名前…ロボロさんって言うんですね。きっとこれから毎日来るのでよろしくお願いします。ここのおにぎり美味しいから…』

rbr「はい、またのご来店をお待ちしております」

彼女が出て行ってのを確認してから、

rbr「…はあ～癒しやわ…可愛い…//」

としゃがみ込んだ。

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彼女は言った通り毎日店に来てはおにぎりを買って。

俺に会いにきてるんじゃないかなんてありもしない妄想して。

ああ、好きすぎておかしくなりそう！

『レジ袋もお願いします』

レジ袋の中に盗聴器を仕掛ける。とても小さい盗聴器。

犯罪と分かっていながら、興奮している自分がいた。

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rbr「A、もうすぐ来るかな」

彼女の名前は盗聴器から入手した。

すると入店BGMが鳴る。

今日は1分25秒来るのが遅かったな

『ロボロさん、これください！』

いつものおにぎり。それさえ嫉妬対象になってー

はあ、好きすぎておかしくなりそう！

rbr「俺も、これくださいな」

彼女を指さして言った。もう抑えきれなかったんだ。

彼女は驚いた表情を浮かべたが、

『これくださいな』

と俺を指さして言った。

rbr「あはは、嬉しい、お持ち帰りできますよね？A。」

『名前知ってるの？嬉しいなあ。もちろん、お持ち帰りOKです♡」

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