記憶喪失(キバナ) ページ9
ダ「すまんな。助けられなくて…」
『いえ、大丈夫です』
ダ「ホント、ホントにすまない…!!」ﾊﾞｯ
『本当に大丈夫です…！頭をあげてください!!』
数時間前
ダンデさんによると
人間に襲われそうになったポケモンを庇(かば)った時に
頭に攻撃が当たって倒れてしまったらしい
そしてすぐに運ばれて今は治療中なんだそう
キバナさんは正義感が強くて、ポケモンが大好きだった
お願い…お願いだから
無事でありますように…!!!
「キバナさんの様子ですが…」
『!!』
ダ「どうだったんですか!?無事なんですか…!?」
「命に別状はありません」
『はぁっ…』
よかった…!無事だ…!!
「ですが、頭に強い衝撃を与えたので、」
ダ「ぇ…まさか…」
「記憶を喪(うしな)っている可能性が高いです」
『ぇ…??』
ダ「ｯｯ…!!」
「今は眠っています」
「ですので、起きるまでそばにいてあげてください」
『はい…ありがとうございました』
ダ「…」
『…』
嘘でしょ…
記憶喪失ってことだよね…?
じゃあ私の事を…
ダ「A、大丈夫か…?」
『はい…』
ダ「っ…」
ダ「こんな時に申し訳ないが、どうしても断れない仕事が入ってるんだ」
『ぁ、そうなんですか』
ダ「本当に申し訳ない」
『いえいえっ大丈夫です…!!』
『私にお気になさらず、行ってきて大丈夫ですよ!!』
ダ「ああ、すまない。じゃあキバナのことは任せた」
『はい！頑張ってきてください…!!』
そしてダンデさんは、仕事に向かって
行ってしまった
『っ…!!』
そうだよな
ダンデさん、忙しいんだもんな
すごいな…
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
キ「…」
眠ってる
まだ目を覚まさないのかな
『キバナさん…』
キ「…」
呼んでも返事しないか
目が覚めても私のこと覚えてるのかなぁ
あれ？目がジワジワと熱くなってきた…
『あれ？なんで…』
視界がボヤけて見える
さっきまでなかったものがいろいろと込み上げてきた
『うっ…グスッ…ひぅっ…』
なんで記憶喪失に…
悪いのはポケモンを襲った人間なのにっ…!!
『なんで…なんでなのよぉっ…!!!』
『ううぅっっ…ヒクッ…』
ｷﾞｭｳｯ
私はキバナさんの手を強く握った
『覚えてなかったら…許さないからっ…』
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文字数
続く
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あんみつ(プロフ) - k.kさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!! (2021年7月16日 16時) (
レス) id: 3f3451e54d (このIDを非表示/違反報告)
k.k - 面白かったです！キバナさん、かっこ良かった！！！ (2020年10月1日 17時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2020年7月25日 22時
