アホ峰とバ影山 ３

扉 ページ30

ここは二階席


"あれ"を大声で叫ぶのはマズイ






A「スゥ……ッ烏野ォォ‼ファイトォォ‼」






烏野「「「！？」」」ビクッ






よし、これで私に注目してもらえた…






大地さんに合図をッ…！！







A「ッ！！」バサッ







私は自分のノートを高く掲げて大地さんに合図を送った






気付いてくれッ…！！！








澤村「…！！！」コクッ








………さっすがキャプテン









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試合前_____








A「…」



澤村「何難しい顔してんだ？」



A「ぅお！？ビックリした…」



西谷「違うっすよ大地さん！難しいのはこいつの顔じゃなくて性格ですよ！！」



A「性格に難アリって言いたいんすかコラ」



澤村「ありまくりだろうが」



A「ついに大地さんまでそっち側にいくんですネ！！！」



澤村「で、さっきから何見てんだよ？」



A「アッ、ハイ…私なりにまとめてみたんですけど…角川のあのデカイ1年の事で、チョット…」



西谷「あの2mか！！！」



澤村「データあんのか！？」



A「いや！！！データって呼べる程正確じゃないし、私まだバレーの事深く分かってないから間違ってるかもしれないんで……」



西谷「なんだよ自信持てよA！！」



澤村「そうだぞ。それにお前のデータが間違ってたとしても、誰も責めたりしない

むしろ、あらゆる可能性のうちの１つを確かめられるんだから有難い事だ！！

…帝光にいたお前にとっては、確信の持てないデータを選手に伝えるのはプライドが許さないかもだけど、

高校からバレー部のマネージャー始めたのにデータ集められるって事自体、優秀な証だよ」





A「…なら、まだ確信はもてないのでお二人にだけ伝えます

試合が進む中で、確信が持てたら大地さんに合図を送ります」





澤村・西谷「「…」」コクコク









A「_____あの2m君は、コースの打ち分けは出来ない可能性があります。」









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現在____






西谷「大地さん！やっぱりッ…！！」



澤村「あぁ。……やっぱりお前は優秀だよ、A」









ギィィィ……









A「…」









私が聞いたのは、扉の音_____









錆びていた扉が、再び開いた音









その扉は確かに一度閉じ切ったが









この日、再び開かれた_____

ワンッ→←シンプルで純粋な力

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