彼らは私に甘過ぎる 【BTS】

◆双子 ページ37

俺の双子の妹は、世界で一番可愛いです。
血と体を分けてるんだから溺愛するのは当たり前かもしれないけど、
例え血や体を分けて無くても世界で一番可愛いです。


たしかに、最近は俺よりジニヒョンやテヒョニヒョンやジミニヒョンを優先することが多い。
このうちふたりとはデートをしたし、テヒョニヒョンには俺の居場所を奪われた。
とっても屈辱的だったし、何より悔しかった。

それでも、どうしてか大好きな妹が愛されていると知って嬉しくなったし、
俺だけのAだったのに、という嫉妬にも襲われた。
だからつい子供みたいにすねてAを俺のところに帰らせて、
ヒョンたちに俺たちの仲の良さを見せ付けるかのようにした。

そんなことをしても、Aは俺のことを嫌わないって知ってたから。



A「ジョングギ〜、何しとんじゃ〜」

『ごめん、今行くー』



実際、今まで何度もAとヒョンたちの間を割って入った。
それでもAは怒らず、自分が悪かったと反省をしてくれた。

本当に悪いのはわがままな俺なのに。

そんなことわかっていたけど、どうしても手放したくないんだ。
証拠に今だって、Aの手を力強く握っている。

離したくないし離されたくないし、永遠にこのままでいたい。
双子で生まれたんだから、死ぬ時も双子がいい。

どうして俺はここまで我が儘になったんだろう。

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