拐われたお嬢様4 ページ5
「…メグ?」
ルキウスが眉間にしわを寄せて問いかけた。
メグは何も言わずに目を見開いてルキウスを睨んだ。
しばらくこの状態が続いた。
二人の間にさあっと風が吹いた時、メグはふっと気を失ったように目を閉じ、傾いた。
「!」
ルキウスがとっさに駆け寄り、メグの背中を支えた。
「メグ?」
メグは眠っているようだった。
静かに寝息をたてている。
「お頭ー!お頭!お、お頭なにやってんすか!」
後ろからルキウスを呼びながら走ってきたのはレイゲン。
ルキウスの信頼できる右腕だ。
「レイゲン、サリーは帰ってるか?」
「ああ、今さっき帰ってきたところっすけど…お頭、また怒られますよ。」
「いや、今回は大丈夫だ。」
ルキウスは眠っているメグをおぶり、レイゲンに耳打ちした。
「お前、こいつに手ぇ出したらぶっ殺すぞ。」
「わかってますって。」
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ばん© - ありがとうございます!更新遅くてすみません… (2017年3月6日 18時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
つー - すごく面白かったです!! (2017年3月5日 21時) (レス) id: 145d47b14f (このIDを非表示/違反報告)
とまと?(プロフ) - これからも応援してます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 815ca9583d (このIDを非表示/違反報告)
ばん© - みなぎさん» ありがとうございます!!!! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
ばん© - 篠川梨麻さん» 読者さま第1号ですよ!すごくうれしいです、ありがとうございます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月嶋あぐり | 作成日時:2017年2月22日 17時