御前との面会 ページ23
？「お主、名は何と申すか？」
バンバ「…はい。バンバと申します。」
俺はソウリュウさんの部下らしき人に呼ばれ、
ソウリュウさんと共に、陣営の本部に出向くことになった。
今、目の前にいる方が長であろうか。
俺は、ひとまず御前に跪いて、名前を言った。
そして、ソウリュウさんが紹介をしてくれた。
ソウリュウ「バンバ、こちらは岩泉猛志ノ介様だ。
こちらの軍勢を指揮するお館様だ。」
バンバ「お館…様……。
そのようなお方が何故俺…、いや私のことを…。」
お館様「バンバよ、敵を退散させるなぞ、天晴だ！
陰ながら観させてもらったが、
あの神風の如きお主の剣は、ソウリュウの流派とは違うな。
一体、何処の流派ぞ？」
バンバ「え…、ええと…。」
お館様と呼ばれる方は、興味津々に俺の剣のことを聞いてくる。
返答に困っていると、空から…。
？？「只今、戻ったでござる。」
き、金の鎧が金の翼を持った何かに乗ってきた？
けど待てよ…。なんか聞いたことある口調。
しかし、この謎はすぐに解けた。
？？「こ、これはバンバ殿！？どうしてここに？
はっ！もしや、デーボス軍に襲われたとか！？
怪我は無いでござるか？」
バンバ「え！？」
金の鎧が左手に持つ物から、何かを抜くと、
光をまとって、姿を現した。
それを見て驚いた。
さっき、ソウリュウさんの家にいた、
自称俺を助けてくれた人、だったのだ。
そうして、俺のことを心配そうに見つめて、肩を優しく叩いた。
すると、お館様が…。
お館様「空蝉丸、ご苦労であった。
前におるバンバと言う者、我の軍に加勢して戦ってくれたのだ。」
空蝉丸「な、なんと！？バンバ殿が！
なんと天晴であるか！」
ソウリュウ「おい、空蝉丸殿。バンバの腕がもげるであろう。」
空蝉丸「あ、そうでござるな…。」
自分は当たり前のことをしたまでだったが、
俺を助けてくれた人は、たいそう喜んでくれ、
俺の腕がもげる程握手をされたのだ。
って今知ったことだが、この人、"空蝉丸"と言う名前なのか…。
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