銀魂 真選組の天涯秘蔵 【完】

９９話＊ ページ49

おめでたい事があったらみんなで祝うのが恒例なので。
今、宴会中なわけですよ。
言っておくけどさ、祝って貰う二人は未成年なんですが。
総にぃには関係ないみたいだけど。


結婚するということで、変わったことがある。
まず、同じ部屋で寝る。正直恥ずかしい

次に、私は真選組の勘定係、経理をすることになった。覚えることがたくさんある

出かけるときはどこへ行ってもいい。ただし常時帯刀、攘夷浪士がいたら斬る

それと、真選組にくる新しい隊士適正とかを見るのも私と総にぃの役目。二人して厳しいとダメらしいから

最後に、私はもう袴はいちゃいけない。はっきり言って面倒。
忘れられてるかも知れないけれど、私の普段着は９：１で袴か女物の着物だった。
それなのに、

沖田「あんな格好したAと二人で町歩いたら勘違いされるだろィ…」

とのことっだった。

土方「いいじゃねぇか、ちょっとずつ俺たちが買ってやるよ」

近藤「結婚しても内輪のことだからな。祝儀代わりだと思えばいいさ」

そんなことより私は隊服を着ていたい。
仕事するならくれてもいいじゃないか。そっちの方が良い。

A「総にぃの都合で私のタンス革命起こったんだから」

そう言うと、あからさまに目をそらす。
理由はわかってるけど、癖が抜けないんです！

沖田「総にぃって呼ぶな。呪いの言葉なんだから、総悟か別の考えやがれ」

A「総悟はハードル高いから無理！愛称って言っても、なんて呼べばいいか……」

近藤「“ あなた ” で」
土方「そーちゃんにしとけ」
沖田「じゃあ、ダーリンで」

みんな、真面目に考えてないでしょう…。こっちは真面目に考えてるのにまともなのが一つもない。

A「いいのがあるまでは総悟で。まだ慣れないけど」

照れながら言った時の周りのはやし立てた感じ、凄い恥ずかしい。
そこから場はさらにヒートアップ。
疲れてきたので部屋のはじでくつろいでいると、
総悟とトシにぃ、近藤さんが来て

『おめでとう、A/ちゃん/改めて、真選組でよろしく』

沖田「俺としては夜の方もよろしくでさァ」

まあ、これには思い切り叩いたけど。
ありがとうみんな
私、本当に幸せ


拾われたのが近藤さんで良かった。


兄さんがトシにぃで良かった。


旦那さんが総悟で本当に良かった……！



真選組の門外不出はもういない。
外を知って、恋を知って、自分を知った。




私はどこにだって行けるし、何にだってなれるから




＊完結＊

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