銀魂 真選組の天涯秘蔵 【完】

９８話＊ ページ48

数日後

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沖田「俺は絶対認めねェ」

仕方ないじゃん。私だってそんな乗り気じゃないし。

A「一瞬だと思って我慢しようよ。今更やめるわけにもいかないし」

沖田「当たり前でさァ。やめるわけねぇだろィ」

私が総にぃのプロポーズにYESと答えたから、結婚することになったわけだけど。
それに関する書類が曲者で (それでも日本の法律) お互いのフルネームを記入して出さないといけない。
私は孤児で通ってるため名字が無い。
今更藤堂を名乗る気もないし。

打開策として上がったのが、事実上誰かの妹になってから、ということだ。
そしてそれが誰かというと…

A「私だって半ば仕方なくなんだからさ…」


土方「お前ら遠回しに俺のことディスってんじゃねぇよ！」

トシにぃな訳で。
私は別に近藤さんでもいいのにと思ったのだけど。

土方「近藤さん役所の人に目ぇつけられてるみたいでよ、ストーカーの件で。この上妹なんて言ったら犯罪者扱いなんだと」

そのことに関しては、あからさまに目を泳がせる。普段の行いかぁ…


沖田「なんで土方さんなんでさァ…なんで俺は土方家から嫁貰わなきゃいけないんでさァ！」

総にぃのここ数日の不満が爆発した。
つまりここ数日このことばかり話してるわけで。

土方Aねぇ…。なんか変じゃない？
トシにぃの妹より真選組の妹がいいのに。

A「真選組の真の字を取って真(まこと)Aでも別にいいのに」

沖田「そんなことしたら俺がここにいる全員の弟になるだろ。絶対嫌でさァ」


A「だから諦めて土方Aを貰ってよ。
結婚って今年の誕生日プレゼントなんでしょ？
早くしないと今年の誕生日月間終わるよ」

まだ分かったとは言ってくれないけど、トシにぃの妹になる書類を書くのは黙って見ててくれた。

沖田「じゃあ、おたくの妹さん貰いますんで」

土方い「返品不可だからな」

なんて言っちゃって。私は物じゃないよ…

沖田「ハッ、返品したところで妹は嫁に出来やせんし。メリットとしては十分でさァ」

えっ、まさかそれが狙い？

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