96話* ページ46
……現場の処理は野郎に任せて、足早にAの元へ向かう。
しかしよく一人であの数相手して怪我がそれだけかよ。やっぱりAには悪いが剣の才能がある。
30人以上を相手に、小さな切り傷数箇所。
うちの隊士でもできる奴は少ねェよ。
沖田「A、帰りますぜィ」
少しだけ紳士的に手を差し出す。本当は否応にもおぶって帰りたい。
A「帰って、いいのかなぁ……?」
沖田「……Aの家はあそこしかねェだろィ?」
これは、奴に言われたことが響いてやがんなァ。やっぱ斬り殺してェなあの野郎。
沖田「言っとくけどよォ、Aとあいつは血繋がってねェよ。……前にも教えたけどお父さんは昔に死んじまったんでさァ」
俺の言葉に少しだけ表情を戻す。
このままじゃ埒があかないんで、背負って行く。っとその前に…
沖田「付けときなせィ。そんなに腫れた目じゃ人に見せらんねェ」
俺愛用のアイマスクを付けてやる。
あと、これはもう言っちまおうかねェ。それとも、帰って落ち着いてからの方がいいのか。
A「総にぃ…私さ、藤堂Aって言うんだって。自分の名前なのに別人みたい」
その話ですかィ……さっき野郎にも言ったが、
沖田「Aに藤堂なんて名字似合わねェよ」
A「でも、他に無いし……。無いままだともう不安で」
一人になるのが怖くて
だろうな。嘘とはいえ、母さんまで死んだって言われたんだ。安い挑発の割にやってくれんじゃねェか。
沖田「じゃあよ、藤堂にもなれねぇ。
名字が無いのもダメ、だったら
沖田になればいいだろィ」
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氷翠 - 主人公と沖田のその後がみたいです! (2014年11月25日 16時) (レス) id: 44dcaf24ac (このIDを非表示/違反報告)
龍騎叶(プロフ) - いえいえ^^ 次回作めちゃくちゃ期待していますねwww (2014年11月19日 16時) (レス) id: ca62345b73 (このIDを非表示/違反報告)
遊火(プロフ) - 龍騎叶さん» ありがとうございます!コメントくださりありがとうございました。おかげで完結させていただきました*\(^o^)/* (2014年11月18日 22時) (レス) id: 406c9bc99a (このIDを非表示/違反報告)
龍騎叶(プロフ) - 完結おめでとございます^^ (2014年11月18日 10時) (レス) id: ca62345b73 (このIDを非表示/違反報告)
龍騎叶(プロフ) - 遊火さん» 人気すごい高いですよね (2014年11月18日 10時) (レス) id: ca62345b73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊火 | 作成日時:2014年9月20日 18時